翻刻
【右丁上段】
○矩(く)は方(けた)なるをつくるもの也
匠人(しやうじん)の具(ぐ)なり曲尺(きよくしやく)なりま
がりがねといふ
○規(き)は円(まとか)なるをつくるもの也
俗(ぞく)にいふぶんまはし
○凖(じゆん)【上段では凖、下段では準】は水をもつて高下(かうげ)をは
かるものなり水(みつ)もりさげず
み垂凖(すいじゆん)同じ
○縄(じやう)はなわを引(ひい)て物(もの)の高下(かうけ)を
はかるものなり番匠(ばんしやう)のもつ
すみつほなり墨斗(ぼくと)といふ
○/𣖯(しん)は竹筆(ちくひつ)なり▢(しん)【竹冠+侵】同じ
番匠(ばんしやう)のすみさしなり
○釿(きん)は手斧(てをの)なり
○鐁(し)は木(き)を平(たいらか)にするものなり
つき鐁(かんな)やり鐁(かんな)あり
【左丁上段】
○鋸(つきかんな)【「のこぎり」の誤ヵ】は刀鋸(とうきよ)なり大(をほい)なるを前(まへ)
引(びき)といふのこぎりなり
○鉋(つきかんな)は木(き)を平(たいらか)にする具(ぐ)なり
推刀(すいたう)敲刀(かうたう)同
○鑿(さく)は鏨(のみ)なり三/分(ぶ)鑿(のみ)五/分(ぶ)
のみとてあり刻刀(こくたう)はくはのみ捲(けん)
鑿(さく)はまるのみ
○錐(すい)は円錐(ゑんすい)はつきとをし方(はう)
錐(すい)は四方(しはう)ぎり
○鑽(さん)は物(もの)をうがつ錐(きり)なりとを
しぎり三ツめぎりといふ
○槌(つい)はうつとよむ又かけやといふ
もあり柊楑(さいづち)椓撃(あいつち)
○鑢(りよ)は摩錯(まさく)の器(き)なりやすり
なり錯(さく)鏟(さん)ともに同
○鏨(せん)は金石(きんせき)をきるたがねなり
【右丁下段挿絵】
矩(く)《割書:まがりがね》 規(き)《割書:ふんまはし》 準(じゆん)《割書:さげずみ》
縄(じやう)《割書:すみつぼ》 𣖯(しん)《割書:すみさし》
鐁(し)《割書:かな》 《割書:やりがんな》 釿(きん)《割書:てをの》
鋸(きよ)《割書:のこぎり》 鉋(はう)《割書:つきかんな》
【右丁下段挿絵】
鑿(さく)《割書:のみ》 鑽(さん)《割書:きり》 錐(すい)《割書:きり》 《割書:四方きり》
槌(つい)《割書:つち》 椓鑿(たくげき)【撃ヵ】《割書:あいづち》 柊楑(しうき)《割書:さいづち》 木(もく)槌《割書:こづち》
鑢(りよ)《割書:やすり》 鏨(せん)《割書:たがね》 鏝(まん)《割書:こて》 鎚(つい)《割書:かなづち》