翻刻
【右丁上段】
陷阱(かんせい)おとしあななり
○石籠(せきろう)は水(みづ)ふせきなり
竹(たけ)を (補)あみかことし中(なか)へ石(いし)を
入て堤(つゝみ)の水(みづ)をよけるもの也
臥牛(くはぎう)ともいふ俗(そく)にいふじや
かごなり
○撒網(さんもう)は魚(うを)をとるあみなり
罨(あう)罩(さう)同俗にうちあみと云
又とうあみともよぶ
○魚簄(ぎよこ)は海中(かいちう)にて魚(うを)を
とる竹(たけ)なり俗(ぞく)にえりといふ
魚箔(ぎよはく)なり槮(しん)ふしづけ
○籞(いけす)は池(いけ)のうち (補)又/川(かは)などに
竹(たけ)がきをあみて魚(うを)をやし
なふものなり簖(たん)同
【左丁上段】
○翻車(はんしや)は龍骨車(りうこしや)なり
日(ひ)でりのとき田地(てんぢ)に水(みづ)を
とる具(ぐ)なり (補)ひきく所(ところ)の水(みつ)
を高(たか)き田(た)へ入(いる)るに用(もち)ゆ
○筒車(とうしや)はみづぐるまなり
淀河(よどかは) (補)そのほか所々(しよ〳〵)にあり
これもひきく所(ところ)の水(みづ)を高(たか)
き田(た)へとるものなり又/水(みづ)の力(ちから)
をかりて米穀(べいこく)をしらげは
たくの具(ぐ)なり
○水筧(すいけん)はかけひ山より水(みづ)を
とるものなり連(れん)筒(とう)同/梘(けん)
はとゐなり又/槽(さう)につくる
○案山子(かがし)は鳥(とり)おどしなり
人(ひと)かたをつくりて田(た)の中(なか)に
立(たて)て鳥(とり)けだものをおどす物也
【右丁下段挿絵】
石籠(せきろう)《割書:じやかご》 魚簄(ぎよこ)《割書:えり》
撒網(さつまう)《割書:うちあみ》 籞(ぎよ)《割書:いけす》
【左丁下段挿絵】
翻車(はんしや)《割書:りうこつしや》 水筧(すいけん)《割書:かけひ》 筒車(とうしや)《割書:みづぐるま》
案山子(かがし)《割書:とりおどし》