翻刻
【右丁上段】
○仏座(ぶつざ)は蓮座(れんざ)なり獅子(しし)
座(ざ)須弥座(しゆみざ)荷葉座(かようざ)岩(いわ)
座(ざ)唐座(からさ)等(とう)なり
○華鬘(けまん)は西城(さいいき)の女(をんな)の首(かしら)
のかざりなり瓔珞(やうらく)なり頸(くび)
のかさりなり
○錫杖(しやくじやう)は梵(ぼん)には隙棄(げきき)
羅(ら)といふなり
○椸(い)は衣服(いふく)をかくるものなり
又/衣桁(いかう)とも衣架(いか)ともいふ
○木魚(もくぎよ)は木(き)にて鯨魚(くじら)のかたち
をつくりその声(こゑ)の大(おほい)なるにとれ
りよつて鐘(つりがね)を鯨(げい)といふ禅家(ぜんけ)
にもちゆ
○鈴(れい)は口金舌(こうきんぜつ)なり真言(しんごん)修(しゆ)
法(はう)の具(く)なり
【左丁上段】
○杵(しよ)は独鈷(とくこ)三/鈷(こ)五/鈷(こ)の三色
ありともに真言家(しんごんけ)の具(ぐ)なり
○手炉(しゆろ)はえがうろ和尚(おしやう)上人(しやうにん)
是(これ)を持(ぢ)して仏前(ぶつぜん)にむかふ
○数珠(じゆず)は念珠(ねんじゆ)なり諸宗(しよしう)かは
りあり
○宝(はう)▢(ら)【片+票】はほらのかいなり海中(かいちう)
の梭尾螺(さひら)をふくなり法螺(はうら)と
も梵貝(ほんはい)ともいふ修験(しゆげん)の家(いゑ)又
は軍陣(ぐんぢん)にふく
○筁(きよく)はおいなり山伏(やまぶし)のおふ
ものなり笈(おい)とも書(かく)べし
○押桶(をしおけ)は産(さん)のとき胎衣(ゑゐ)を
入る桶(おけ)なりまげ物にじて鶴(つる)
亀(かめ)をゑがく
○石灯(せきとう)は仏神(ぶつじん)の前(まへ)にあり
【右丁下段挿絵】
押桶(をしおけ) 石灯(せきとう)《割書:いしどうろ》 魚箸(ぎよちよ)《割書:まなばし》
交椅(かうゐ)《割書:きよくろく》 摺畳椅(しうでうい)
神主(しんしゆ) 霊牌(れいはい)《割書:いはゐ》
【左丁下段挿絵】
羽子板《割書:はごいた》 酒帘(しゆきん)《割書:さかばやし》
鎹(そう)《割書:かすがい》 石碑(せきひ)《割書:いしぶみ》
鎖(さ)《割書:くさり》 𣞙(さう)《割書:つゞみのだう》 和卓(くはしよく)《割書:おしき》
草薦(さうせん)《割書:こも》 竹席(ちくせき)《割書:あじろ》