翻刻
【右丁上段】
纜(ともづな)𥾣(ひさづな)
○車(くるま)は少昊(しやうかう)のとき牛(うし)を駕(か)
し禹(う)のとき馬(むま)を駕(か)す今(いま)
図(づ)する所は日本(につほん)の五緒(ごしよ)
車(くるま)なり天子(てんし)女御(にようご)など乗(のり)
たまふくるまなり
○輦(れん)は天子(てんし)ののり給ふ御(み)
輿(こし)なり御輦(ぎよれん)とも玉輦(ぎよくれん)と
もいふ又/鳳輦(ほうれん)ともいふ
○輿(こし)は手輿(たこし)なり肩(かた)にのせ
かくを肩輿(けんよ)といふ竹(たけ)にて
あみたるを竹輿(ちくよ)といふ今(いま)
いふかごなり
○兜(とう)は手(た)かしなり兜橋(とうきやう)
とも腰輿(ようよ)ともいふ和尚(おしやう)上人(しやうにん)
国師(こくし)禅師(せんじ)などのる輿(こし)也
【左丁上段】
○輞(まう)は車(くるま)の輪外(わのそと)のかこみ
なり大輪(おほわ)なり輮牙(しうか)と云
○輪(わ)車輪(しやりん)は古(いにしへ)の聖人(せいじん)転(てん)
蓬(ほう)を見て車(くるま)をつくる
○轂(こしき)は輻(や)の湊(あつまる)所/轂口(こくこう)の錧(てつ)
をは釭(こう)といふ
○軸(ぢく)は車(くるま)の輪(わ)をもつもの
なり轄(かつ)はくさひなり
○轅(ながへ)は車(くるま)の前(まへ)の曲(まがり)たる木(き)を
いふ輈(しう)同
○桊(けん)は牛(うし)の鼻(はな)をつらぬく
ものなり牶(けん)▢(けん)【牶の牛の部分が石+廾】並同
○輻(や)は轂(こしき)につく三十の木(き)也
○軛(やく)は牛(うし)の頸(くび)にかゝる所なり
軛衡(やくかう)ならびに同
○桟車(さんしや)今(いま)いふにぐるまなり
【右丁下段挿絵】
軛(やく)《割書:くびき》 桟車(さんしや)《割書:にくるま》 籃輿(かんよ)《割書:あんざ》 㯭(ろ) 棹(たう)《割書:かい》 柁(た)《割書:かぢ》
【左丁下段挿絵】
艇(てい)《割書:をぶね》 《割書:はやふね》 舟(しう)《割書:ふね》 舶(はく)《割書:ふね》
檣(しやう)《割書:ほばしら》 帆(はん)《割書:ほ》 艜(たい)《割書:ひらた》