翻刻
に人目(ひとめ)を忍(しの)び月(つき)にかこつけさいぜんからトそつとわたせし返事(へんじ)の上書(うわがき)おなじ
思(おも)ひにこがるゝ身(み)よりと書(かき)しは上出来(じやうでき)あんじるよりうむをいわさず枝折戸(しをりと)の
柱(はしら)に娘(むすめ)を寄(よせ)かけて〽中(なか)の文体(ぶんてい)見(み)るにおよばし同(おな)じ思(おも)ひにこがるゝとは此(この)身(み)にとり
て嬉(うれ)しいともかたじけないとも何(なん)ともかともいふにいわれぬおこゝろいき筈(ぜん)はいそ
げ人(ひと)のこぬうちサア一寸(ちよつと)ト心(こゝろ)せくまゝ立(たち)ながら枝折戸(しをりど)小(こ)だてにいだき付(つき)口(くち)ト
口(くち)チウ〳〵〳〵ト吸(すひ)ながら是(これ)ではどうも勝手(かつて)がわるいトうしろより裾(すそ)引(ひき)まくつて
あてがふ一物(いちもつ)。娘(むすめ)も承知(しやうち)の受腰(うけごし)は人(ひと)もや来(こ)んと気(き)のせくまゝはづかしい場(ば)は
うちすてゝはやく〳〵トいわぬはかり男(おとこ)は豊年(ほうねん)秋(あき)の夜(よ)の月毛(つきげ)の馬(うま)をもあざ
むく大陰茎(おゝまら)おやすませしそのさまはさもおそろしきありさまなるをつばき
ものして入(いれ)かけるに娘(むすめ)は開(ぼゝ)がさけるほど痛(いた)さにたへかね手(て)をやつてさぐつて見(み)
れはこはいかに擂子木(すりこぎ)ほどの一物(いちもつ)にびつくりせしが今(いま)さらに迯(にげ)るにも迯ら
れずどうしたものと思案(しあん)のうち男(おとこ)はさま〴〵気(き)をもみぬき我手(わがて)ににぎつて