翻刻
だかいつかの時(とき)よりおまいのものが大(おゝ)きくなつたようでフウ〳〵アヽどうもよくつて
よくつてアヽもういくよ〳〵ハア〳〵〳〵トたちまちにどくり〳〵ト気(き)をやれど男(おとこ)はちつ
ともびくともせずすり〳〵ト半時(はんとき)ばかりぬかずふかずのおへづめに娘(むすめ)はたまら
ず気(き)をやりづめ〽アヽもうわたしはこんなに出(で)るのおまいは何(なん)ともないのかへ〽わた
しもいゝ事(こと)はいゝが気(き)のいかないまじないをしてきたからさ〽長命丸(ちやうめいぐわん)とやらでもお付(つけ)
ぢやアないかへ〽よくお当(あて)だ〽ヲヤいやだねへ〽いやならもうよそうか〽アレサその事(こと)
ぢやアない長命丸(ちやうめいぐわん)とやらがきみがわるいからそれで〳〵アヽモウぢれつたいフウ〳〵
ソレまたいゝわねへハア〳〵〳〵〳〵〽きみがわるいのぢやアない気味(きみ)がいゝからそんなに気(き)
がいゝのだらう〽エヽモしらないよウ。プン〳〵〳〵〳〵
絵合(ゑあはせ)
うきめ見(み)しそのをりよりもけふはまた過(すき)にしことにこりづまにまだ小娘(こむすめ)の水揚(みづあげ)を
いつかは〆(しめ)んと心(こゝろ)がけつけつ廻(まは)しつ口説(くとき)よるは花壇(くわだん)のもとの猫(ねこ)なで声(ごゑ)むつるゝ小蝶(こてふ)