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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 117

ページ: 117

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て朝鮮(てうせん)の君臣(くんしん)は。猶(なほ)今(いま)に源氏(げんじ)足利(あしかゞ)の世(よ)たりとばかり思(おも)ふ処(ところ)へ。秀吉公(ひでよしこう)の信使(しんし)とし て。橘(たちばな)の康廣(やすひろ)着岸(ちやくがん)すれば始(はじめ)て豊臣秀吉(とよとみひでよし)の世(よ)と成(な)る事(こと)を知(し)るなり。康廣(やすひろ) 時(とき)に年齢(ねんれい)五十あまりの男(おとこ)の。其(その)容貌(ようぼう)大(おほい)にたくましふして鬚(ひげ)髪(かみ)すでに。斑(またら)に白(しろ)きが 過(すぐ)るところの旅館(りよくわん)馬驛(うまつき)に至(いた)つては宿(しゆく)する所(ところ)の家屋(かをく)を吟味(ぎんみ)し。村里(そんり)の中(なか)の広(ひろ)き宅(いへ) なるを求(もと)めて本陣旅宿(ほんぢんりよしゆく)と定(さだ)め其威(そのい)の厳重(けんぢう)なるを示(しめ)しける。又(また)自己(じこ)の寛大(くわんたい)を ふるまひ。倨傲(おこりほこ)れる様体(やうだい)は往日(さき〳〵)朝鮮(てうせん)に至(いた)れる所(ところ)の日本使(につほんし)にもあらねば。所々(ところ〳〵)の 郷民(がうみん)以(もつて)の外(ほか)に仰天(ぎやうてん)せり。夫(それ)朝鮮国(てうせんごく)には古(いにしへ)よりの作法(さはう)として日本(につほん)よりの使者(ししや)たる。 その王城(わうじやう)まで至(いた)り過(すぐ)るの路(みち)すぢをば。すでに使(つかい)の来(きた)ること聞(きく)より早(はや)く境内(きやうない)の歩兵(ほへい) を発(はつ)し。槍(やり)を執(とつ)て左右(さいふ)の道(みち)を立(た)て夾(はさ)みて。行列(ぎやうれつ)を通(とほ)らしむ是(これ)をもつてかの 国(くに)の軍威(くんい)を示(しめ)す風儀(ふうぎ)なりとか。されは此度(このたび)康廣(やすひろ)が打(うつ)て通(とほ)る一路(いちろ)にも。各(おの〳〵)