Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 126

ページ: 126

翻刻

匹(ひき)を賜(たま)ひ其後(そのゝち)また義智(よしとも)調信(しげのぶ)等(ら)の遣使(けんし)を殿内(でんない)にして饗宴(きやうえん)あり。其(その) よろこびを盡(つく)されけり。此時(このとき)衆議(しゆうぎ)紛々(ふん〳〵)として通信使(つうしんし)を。日本(につほん)に渡海(とかい)せし むべきの義(き)一 決(けつ)せず。相国(さうこく)柳成龍(りうせいりう)知事(ちし)邉恊(へんけう)等(ら)強(しひ)て啓(まふ)して使(つかひ)をつかはし。報(はう) 答(たふ)し給はん事(こと)のよろしかるべき旨(むね)を奏(そう)す。其(その)第一(たいゝち)には外(ほか)には和睦(わぼく)の義(き)をとゝのへ 内(うち)には彼国(かのくに)の動静(どうせい)を窺(うかゞ)ひ見(み)んこと。是(これ)失計(しつけい)にあらじと諫るに朝議(てうき)始(はしめ) て一に定(さだま)り。朝鮮王(てうせんわう)は柳成龍(りうせいりう)等(ら)に命(めい)して日本(につほん)への使(つかひ)すべき。器量(きりやう)の者(もの)をゑ らましむ時(とき)に。大臣僉知(だいじんせんち)黄允吉(くわういんきつ)司成(しせい)金誠(きんせい)一 等(とう)を抜(ぬき)んでたり。黄允吉(くわういんきつ)を 上使(しやうし)とし金誠(きんせい)一を副使(ふくし)となす。曲籍(でんせき)許箴(きよしん)を以(もつ)て書状官(しうしやうくわん)となし。庚寅(かのへとら) 年(とし)三月つゐに義智(よしとも)等(ら)と。おなじく朝鮮(てうせん)の湊(みなと)を船出(ふなて)してはるかに漕(こき) 向(むか)ふ。此度(このたひ)義智(よしとも)朝鮮(てうせん)の国王(こくわう)へ土産(みやけ)として。孔雀(くしやく)二 羽(は)ならびに鳥鋭(てうゑい)