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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 128

ページ: 128

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鎗刀(さうたう)の類(るい)を献(けん)じたり。夫(それ)我朝(わかてう)に鉄砲(てつほう)の術(じゆつ)ある初(はじめ)を尋(たづ)ぬるに。後奈良院(ごならのゐん)の 御宇(ぎよう)天文(てんぶん)八 年(ねん)八月に。南蠻(なんばん)より渡海(とかい)の商船(しやうせん)悪風(あくふう)に漂泊(たゞよは)されて大隅国(おほすみのくに)種(たね) 子島(がしま)に吹(ふき)よせらる。海浜(かいひん)の魚人(きよじん)とも相集(あひあつま)りて何国(いづく)の者(もの)ぞと尋(たつ)ねけれども。その 言語(ごんご)通(つう)ぜねば解(げ)すへきやうのなき処(ところ)に。船中(せんちう)に大明国(たいみんこく)の儒生(しゆせい)便船(びんせん)したる五(こ) 峯便(ほうびん)と云(いへ)る者(もの)船(ふね)より出(い)で。筆(ふで)執(と)つて委細(いさい)を書(しよ)すによりてこそ其(その)蠻船(なんせん)たる をば知(しり)たるなり。嶋主(しまぬし)兵部丞(ひやうぶのじやう)時堯(ときたか)是(これ)を痛(いた)はり。暫(しばら)く旅館(りよくわん)に宿(しゆく)せしめて さま〳〵に饗應(もてな)しける。船長(ふなおさ)牟良叔舎(むらしゆくしや)時堯(ときたか)が其情(そのなさけ)の厚(あつ)きに感(かん)じ。 船中(せんちう)の宝(たから)たる蠻物(ばんもつ)多(おほ)く時堯(ときたか)に進(すゝ)むる中(うち)に。此鉄砲(このてつほう)あるを取出(とりいだ)し薬(くすり)を こめ火(ひ)を刺(さし)て目当(めあて)をして。放(はな)つて見(み)すれば忽(たちま)ち火雷(くわらい)の如(こと)き響(ひゞ)きあり。臭(くさ) き煙(けふり)雲(くも)を衝(つい)て。外(ほ)り。其(その)玉丸(ぎよくくわん)の当(あた)る処(ところ)は金石(きんせき)と雖(いへど)も打碎(うちくだ)き。劈穿(さきうがた)ずと