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㝵(げ)をなすとぞ聞(きこ)えける。
秀吉公(ひでよしこう)朝鮮征伐(てうせんせいばつ)思立(おもひたち)の事(こと)
偖(さて)も秀吉公(ひでよしこう)清水寺(きよみつてら)より帰城(きじやう)あつて。近従(きんじふ)の人(ひと)に仰(おふ)せ付(つけ)られ早々(さう〳〵)。大老(たいらう)中老(ちうらう)
五奉行(ごぶぎやう)の者(もの)共(ども)は云(い)ふに及(およ)ばず。其外(そのほか)諸(もろ〳〵)の老功(らうこう)ある大将(たいしやう)ども末々(すゑ〳〵)の輩(ともがら)に至(いた)るま
て。こと〴〵く相誥(あひつむ)【詰とあるところ】べし評議(ひやうぎ)せんずる事(こと)ありと。触渡(ふれわた)すべきの上意(じやうい)あれば是(これ)は
如何(いか)なる珍事(ちんじ)ぞと。各々(おの〳〵)驚(おどろ)き早速(さつそく)にこの趣(おもむき)を述(のべ)たりけり此時(このとき)に。
大権現(だいごんげん)德川公(とくがはこう)。前田利家(まへだとしいへ)。浮田秀家(うきたひでいへ)。毛利輝元(もうりてるもと)。小早川隆景(こはやかはたかかげ)。これを天下(てんか)
の大老(たいらう)となし。生駒雅樂頭(いこまうたのかみ)。中村式部少輔一氏(なかむらしきぶせふゆうかつうぢ)。堀尾帯刀吉晴(ほりをたてわきよしはる)。を以(もつ)て中老(ちうらう)
と定(さだ)められたり。五奉行(ごぶぎやう)はなを前(まへ)に定(さだ)めおかるが如(ごと)くなり。時(とき)をうつさず在京(さいきやう)
の諸大名(しよだいみやう)役人(やくにん)まで登城(とじやう)あり。何事(なにごと)をか仰出(おふせいだ)さるゝやらんと思(おもひ)をこらして仕(し)