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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 140

ページ: 140

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候(こう)ある程(ほど)なく。秀吉公(ひでよしこう)御出座(ごしゆつざ)あつて上意(じやうゐ)有(あり)けるは。日本(につぼん)すでに我手(わがて)に入(いり)て 天下(てんか)一 統(とう)の代(よ)となる事。一ッは面々(めん〳〵)の軍功(ぐんこう)ある故(ゆゑ)か。それにつゐては此国(このくに)を は中納言(ちうなごん)に渡(わた)し。《割書:三好中納言秀次(みよしちうなごんひでつぐ)|秀吉公(ひでよしこう)の甥(おひ)なり》摂政(せつしやう)関白(くわんはく)ともに天機(てんき)をうかゞつて。彼(かれ)に 譲(ゆづ)り京都(きやうと)の守護(しゆご)とし。我(われ)大明(たいみん)に打渡(うちわた)りて彼(かの)所(ところ)をうちしたかひて隠居(ゐんきよ) 所(じよ)とせんとおもふが故(ゆゑ)。兼(かね)て去年(きよねん)朝鮮(てうせん)の使(つかひ)にもこの義(ぎ)をすでに云(いひ)つかはすの ところ。其(その)返答(へんたふ)もいまだ是非(ぜひ)の沙汰(さた)におよばず。しかる時(とき)は彼国(かのくに)の怠(おこた)りなり。 是(これ)を征伐(せいはつ)せすんば有(ある)べからずことには。我(われ)すでに老屈(らうくつ)を催(もよほ)したれば事(こと)遅々(ちゝ) におよぶ時(とき)は。その願(ねかひ)ひ中途(ちうと)にして空(むな)しからんは口(くち)おしき次第(しだい)なるへし。是(これ) によつて俄(にはか)におもひ立(たつ)ところなり。二ッには日本(につほん)は小国(しやうこく)ゆへおの〳〵旧功(きうこう)の輩(ともがら)に 爵禄(しやくろく)を与(あた)へんと欲(ほつ)しても。我意(わかこゝろ)に叶(かな)はざれば我(わ)か武功(ふこう)の太刀先(たちさき)にて。大国(たいこく)