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朝鮮征伐記(てうせんせいばつき)巻之四
朝鮮征伐(てうせんせいばつ)船造(ふなつくり)の事(こと)
五奉行(ごぶぎやう)の人々(ひと〳〵)は。すでに如此(かくのごとく)備定(そなひさだ)めの仰(おほせ)出(いだ)され有(ある)うへは。是(これ)を今(いま)さらとゞめ申
すとも。事止(ことやむ)むべき義(ぎ)にあらねば。諸大名(しよだいみやう)に触渡(ふれわた)して早(はや)く御 ̄ン支度(したく)をな
さしむるにしくべからずと。一々 次第(しだい)に触(ふれ)つかはし城内(じやうない)に是(これ)を招集(めしあつ)めて。此儀(このぎ)を
かたく決定(けつぢやう)せり。第一(たいゝち)に標汒(ひやうぼう)たる海路(かいろ)を大軍(たいぐん)の押渡(おしわた)らんに。船楫(ふねかぢ)悪(あし)ふしては叶(かなふ)
べからずと。御 ̄ン船奉行(ふねぶぎやう)九鬼大隅守嘉隆(くきおほすみのかみよしたか)を伊勢(いせ)の浦辺(うらべ)につかはし。
大(おほ)いなる軍船(ぐんせん)数(す)百 艘(さう)造(つく)らしむ。その第一(たいゝち)に尤(もつとも)大(おほ)いなるをば日丸(につほんまる)と
号(ごう)して。これ秀吉公(ひでよしこう)の召(め)さるべき御座船(ござふね)の領(れう)とぞ聞(きこ)えたりその