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に於(おゐ)てよからざるなり。況(いはん)や倭人(わじん)実(じつ)に順(じゆん)を犯(おか)すの謀(はかり)ことあつて他国(たこく)より是(これ)
を奏聞(そうもん)し。天朝(てんてう)反(かへ)つて我国(わがくに)の同謀(どうぼう)あるが故(ゆゑ)を以(もつ)て隠諱(かくしいめ)ると疑(うたが)はれんは。
其罪(そのつみ)なか〳〵通信(つうしん)の類(るい)にあらじと強(しひ)て申(まう)し請(こひ)たるに。朝鮮王(てうせんわう)も此議(このぎ)に
同(どう)し遂(つひ)に金應南(きんおうなん)と云(いへ)る者(もの)を使(つかひ)とし馳(はせ)て。此議(このぎ)を大明国(たいみんこく)に奏聞(そうもん)す時(とき)に
福建(ふくけん)の人(ひと)。許議俊(きよぎしゆん)。陳申(ちんしん)等(ら)倭人(わじん)のために捕(とら)へられ彼国(かのくに)にありけるも。密(ひそか)
に此事(このこと)を大明国(たいみんこく)に告(つ)げやり。又(また)琉球国(りうきうこく)の世子(せいし)しきりに使(つかひ)を遣(つかは)して此事(このこと)
を奏(そう)する砌(みきり)なるに。朝鮮国(てうせんこく)の使(つかひ)のみ未(いま)だ大明(たいみん)に至(いた)らざる故(ゆゑ)を以(もつ)て。大明(たいみん)
帝(てい)は扨(さて)は朝鮮(てうせん)日本(につほん)と一(ひと)ッになつて大明(たいみん)へ二心(ふたこゝろ)ありけるやと。議論区々(きろんまち〳〵)な
る中(なか)に許國曽(きよこくそう)と云(い)へるものは。先立(さきだつ)て大明(たいみん)より朝鮮(てうせん)へ使節(しせつ)として来(きた)る者(もの)
なるが衆臣(しゆうしん)の論(ろん)を止(とゞ)めて曰(いは)く。朝鮮国(てうせんこく)の本朝(ほんてう)へ至誠(しせい)なる。かならず倭人(わじん)