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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 157

ページ: 157

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しふして中外(ちうくわい)ともに安(やす)きに狎(な)れ。民間(みんかん)また労役(らうえき)をもつて憚(はゝか)りなやむの時(とき)な れば。所々(しよ〳〵)の普請(ふしん)に召(めし)とられ往来(わうらい)の任歩(にんぶ)に駆立(かりたて)るを。無益(むえき)の事(こと)に労困(らうこん)す るやうにのみ人々(ひと〳〵)覚(おぼ)えて。国家(こくか)の大事(だいじ)と思(おも)ふわきまへなく怨(うら)みの声(こゑ)路(みち)に載(みち) たり。前(さき)の曲籍(てんせき)李魯(りろ)と云(い)ふ者(もの)柳相(りうしよう)に書(しよ)を贈(おく)りて。城(しろ)を築(きつ)くの良謀(りやうばう)に 非(あら)ざる事(こと)を言(い)ふ。そのうへ曰(いは)く三嘉(さんか)の地(ち)前(まへ)に鼎津(ていしん)の遥(はる)かなる水(みづ)を隔(へだ)てた れば。倭人(わじん)よも飛(とん)ではこゝには渡(わた)るまじ。船(ふね)なくば何(なに)を以(もつ)てか克(よく)至(いた)らん何(なん)の 為(ため)にか浪(みだり)に版築(ふしん)して。民歩(みんぶ)を労(らう)するに至(いた)るやと云(い)ふ。夫(それ)万里(ばんり)の滄溟(さうめい)だ に障(さゝ)へ隔(へだ)つる事(こと)なくて超来(こえきた)らん。倭賊(わそく)をたゞ一帯(いつたい)の江水(こうすい)を以(もつ)て渡(わた)ること 叶(かな)ふべからずと決(けつ)して頼(たの)めるおろかさ。一時(いちし)の評論(ひやうろん)すべて如此(かくのごとく)なるこそうた てけれ。又(また)弘文館(こうふんくわん)の書箚(しよたう)を奉(たてまつ)りて委曲(いきよく)の謀計(ばうけい)を論(ろん)ぜしに。其説(そのせつ)を用(もち)