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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 158

ページ: 158

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ひずして。西南(せいなん)の築(きづ)ける所(ところ)みな其(その)地形(ぢぎやう)の勢(いきほ)ひに叶(かな)わず。たゞに濶大(くわつだい)の地(ち)を撰(えら)ん て大勢(おほぜい)をいるゝを以(もつ)て専(もつはら)とす。晋州城(しんしうじやう)の如(ごと)きは本(もと)幸(さいわ)ひに其地(そのち)険(けん)【險は旧字】に拠(より)て守(まも) りをなすべき事(こと)なるに。其古城(そのこじやう)の小(せう)なるを嫌(きら)つて新(あらた)に東面(とうめん)の地(ち)に移(うつ)して。 下(くだ)つて平地(ひらち)にこれを築(きづ)けり。其後(そのゝち)倭軍(わぐん)の此城(このしろ)に入(い)る事(こと)やすく。城(しろ)を保(たも)つに 至(いた)らざるこそ残念(ざんねん)なれ。また軍政(ぐんせい)の本(もと)たる大将(たいしやう)を択(えら)【擇は旧字】むにあり。また 大将(たいしやう)の 要(やう)たるは。軍事(ぐんじ)に組練人(ねれたるひと)を以(もつ)て付属(ふぞく)せんこそよかるへし。斯(かゝ)ることの計策(けいさく) をば百(ひやく)に一ッも挙(きよ)せざる事(こと)こそ愚(おろか)かなれ。爰(こゝ)に井邑(せいゆう)監(かん)李舜臣(りしゆんしん)もとより 胆勇(たんゆう)謀略(ぼうりやく)のある者(もの)なればとて。擢(ぬき)んでられ全羅道(てるらだう)水軍(すいぐん)節度使(せつとし)になさ れける。舜臣(しゆんしん)騎射(きしや)に鍛煉(たんれん)なる者(もの)なる故(ゆゑ)造山(ざうざん)の万戸(ばんこ)となつて。巡察使(じゆんさつし)鄭(てい) 彦信(げんしん)が幕下(ばつか)にあり。鹿屯島(ろくとんとう)の屯田(とんでん)たるとき一日 大(おほい)に霧暗(きりくら)く。暴雨(ぼうう)頻(しき)りに