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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 172

ページ: 172

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のゝしる者(もの)もあれば。また適(たま)〳〵多(おほ)き人(ひと)の中(なか)には是非(せひ)の理(ことは)り知(し)りたる人(ひと)は。異域(いいき)に 兵(へい)を弄(もてあそ)んでよしなき民(たみ)を怨鬼(ゑんき)となし。それさへあるに大兵(たいへい)を興(おこ)す国(くに)の費(ついえ)の 大方(おほかた)ならぬがゆゑを以(もつ)て百姓(ひやくしやう)は云(いふ)に及(およ)ばず大名(たいみやう)も近年(きんねん)困窮(こんきう)なるに一朝(いつてう)の驕(おこり)と て仮屋(かりや)の普請(ふしん)の結搆(けつかう)は何事(なにごと)ぞやと謗(そし)れる者(もの)も多(おほ)かりける。斯(かく)て三月に 至(いた)つては秀吉公(ひでよしこう)の御 ̄ン備(そなひ)段々(たん〳〵)に打起(うちたつ)べきに極(きわ)まれば諸老臣(しよらうしん)一やうに。大将軍(たいしやうくん)名護(なご) 屋(や)に御在陣(こさいちん)あるなれば。定(さた)めて大明(たいみん)朝鮮(てうせん)をかきらす書翰(しよかん)の遣取(やりとり)も多(おほ)から んに。文才(ぶんさい)の者(もの)なくんば叶(かな)ふべからず。一両輩(いちりやうはい)其者(そのもの)をゑらんで召具(めしぐ)せられんかと 申(まう)せば。秀吉公(ひでよしこう)聞召(きこしめし)我(われ)大明(たいみん)朝鮮(てうせん)の人(ひと)をして。今(いま)よりは其(その)文字(もんし)を抛(なけう)たせて悉(こと〳〵)く 吾國(わかくに)のいろはをしらしむるに。何(なん)の難(かた)事(こと)かあらん。何(なに)無益(むえき)の徒(ともから)を携(たつさ)へんや と宣(のたま)へば。老臣(らうしん)といへども再(ふたゝ)び此旨(このむね)を強(しひ)て。進(すゝ)むることの叶(かなは)さるゆゑ其後(そのゝち)は言(ことば)