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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 186

ページ: 186

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朝鮮征伐記(てうせんせいばつき)初編巻之五   加藤左馬助(かとうさまのすけ)番船(ばんせん)を乗取(のつとる)事(こと) 斯(かゝ)りければ左馬助(さまのすけ)が手(て)の船(ふね)の中(なか)より軽(かる)く乗出(のりいだ)す。早船(はやふね)二三十 艘(そう)中(なか)にも 塙団右衛門直行(はんたんゑもんなほゆき)は。真先(まつさき)に乗出(のりいだ)し水主(すゐしゆ)に下知(げぢ)して真一文字(まいちもんじ)に漕出(こぎいだ)す。つゞいて 左馬助(さまのすけ)が甥(おひ)なる権七(ごんしち)をはじめとして。我(われ)劣(おと)らじと乗進(のりすゝ)む左馬助(さまのすけ)兼(かね)て相図(あひづ) の事なれば早(はや)く其座(そのざ)を立上(たちあが)り船場(ふなば)をさして駈(かけ) 出し。やがて船(ふね)に乗移(のりうつ)り 飛(とぶ)が如(こと)くに敵船(てきせん)の方(かた)へ乗(のり)かくる。七人の目付(めつけ)をはじめ諸将(しよしやう)はこれを見るより。 あれ見(み)給へ左馬助(さまのすけ)が軍法(ぐんはう)に背(そむ)いて危(あやう)く一人 抜(ぬけ)がけするは。若(もし)も仕損(しそん)ずる事 あれば味方(みかた)のものゝ気落(きおち)となる。早(はや)くこれをとゞめよと七人の目付(めつけ)其外(そのほか)。