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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 194

ページ: 194

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つけ来(きた)り扨(さて)も命(いの)しらず左馬殿(さまどの)かなと。大音(だいおん)に誉(ほめ)ければ左馬助(さまのすけ)につこと 笑(わら)ひ。今日(こんにち)の働(はたら)きいかゞ見(み)給ひしやと自慢(じまん)して立(たつ)たる有(あり)さま。夜叉(やしや)羅刹(らせつ)【殺は誤】の 怒(いか)るが如(ごと)し。かゝる所(ところ)へ脇坂(わきさか)も乗付(のりつけ)しかば兼(かね)て不和(ふわ)なる脇坂(わきざか)なれば。左(さ) 馬助(まのすけ)大音(だいおん)あげて。嘉明(よしあきら)が乗取(のつとつ)たる明船(あきふね)多(お[ほ])く御座(ござ)候。いそぎ乗移(のりうつり)将軍(しやうぐん)へ 注進(ちゆうしん)し給へ。油断(ゆだん)ばしし給ふな脇坂(わきざか)どのと呼(よば)はりければ。安治(やすはる)物(もの)をもいわず 怒(いか)りもだへ討死(うちしに)して。左馬助(さまのすけ)に見(み)せよ兵共(つはものども)と敵船(てきせん)の中(なか)へ面(おもて)もふらず走(はし)り 入(い)る。久留嶋出雲守通安(くるしまいづものかみみちやす)は水主(すいしゆ)に下知(げぢ)して。脇坂(わきさか)に先(さき)たゝんと乗来(のりきた)り 朝鮮船(てうせんふね)へ乗(のり)ちかづくと其(その)まゝ。身(み)をおとらして敵中(てきちう)へ乗入(のりいり)忽(たちま)ち敵(てき)六七人 を海中(かいちう)へ切(きり)こみ。命(いのち)を羽毛(うまう)の軽(かろ)きに比(ひ)し義(ぎ)を金鉄(きんてつ)の重(おも)きになぞらへ戦(たゝか) ひける此時(このとき)藤堂(とう〳〵)蜂須賀(はちすか)等(とう)の面々(めん〳〵)。味方(みかた)をはけまし攻戦(せめたゝか)ふといへども大(たい)