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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 203

ページ: 203

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ける故(ゆゑ)城中(じやうちう)防(ふせ)ぎかねて見(み)へたる折柄(をりから)。大手(おほて)の門際(もんきは)の塀(へい)より行長(ゆきなか)が弟(おとゝ)小(こ) 西主殿助種長(にしとのものすけたねなか)は【注①】十六ふしの絵鶴(ゑつる)に金(きん)の切裂(きつさき)のさし物(もの)をさし。一 番(ばん)に 乗上(のりあが)り大音(だいおん)あけ一 番乗(ばんの)り。小西主殿助(こにしとのものすけ)なり。後陣(こぢん)の人々(ひと〳〵)見(み)たるかと呼(よは)はる 二番に五島半右衛門(ことうはんゑもん)。太田喜太夫(おほたきたいふ)二 番乗入(ばんのり)と呼(よは)はり乗込(のりこめ)ば続(つゝ)ひて同勢(とうせい) 我先(われさき)にと乱(みだ)れ入(いる)。城兵(じやうへい)は今(いま)は叶(かな)はじと西門(にしもん)より逃出(にけいで)んとせし時(とき)。行長(ゆきなが)七千 余(よ) 騎(き)を下知(げぢ)して山上(さんじやう)より落(おと)しかけ。勇(ゆう)をふるつて捲(まく)り立(たて)しかば大将(たいしやう)李雄(りゆう) は馬(うま)に鞭(むち)をうつて熊川(こもかは)【注②】さして落(おち)て行(ゆく)。孟明伯(まうめいはく)は大音(だいおん)上(あげ)国家(こくか)士卒(しそつ)を養(やしな) ふは今日(こんにち)の為(ため)なり。身(み)をもつて国(くに)に住(ぢゆう)する者(もの)豈(あに)此難(このなん)を見(み)て逃(にげ)んやと。士卒(しそつ) をはげまし踏(ふみ)とゞまつて戦(たゝか)ふところに。小西(こにし)が家人(げにん)吉川三太夫(きつかはさんたいふ)馳(はせ)ならんで 馬上(ばじやう)ながら無手(むづ)と組(くみ)しが。両馬(りやうば)が間(あひ)に摚(とう)と落(おち)しばしが程(ほと)はねぢ合(あふ)といへども 【注① 「ハ」は助詞の「ハ(は)と思われる。漢数字の「八)はコマ200の9行目のように明らかに「八」と見えるように書いている。】 【注② 他のコマでは「こもかい」となっている。】