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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 210

ページ: 210

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小西摂津守行長(こにしせつゝのかみゆきなか)は。此書(このしよ)を披見(ひけん)しなゝめならず歓(よろこ)び。喜悦(きえつ)の眉(まゆ)をひらき誠(まこと) に千 騎(き)万 騎(き)の加勢(かせい)より。大(おほい)に力(ちから)を得(え)たりとていよ〳〵猛勢(まうせい)を振(ふる)ひける。去程(さるほど)に加藤主(かとうか) 計頭清正(すへのかみきよまさ)は。小西行長(こにしゆきなが)に先(さき)を越(こ)されし事(こと)を無念(むねん)におもひ。行長(ゆきなが)が進(すゝ)みし 跡(あと)より進(すゝ)まんも心(こゝろ)うき事におもひ。四月十三日には釜山浦(ふさんかい)の外洋(そとうみ)より熊川(こもがい) へ船(ふね)をつけ。陸路(くかぢ)に登(のほ)つて行長(ゆきなが)が軍功(くんこう)の大(おほい)なることを聞(きく)より。弥(いよ〳〵)。大(おほい)に怒(いか)つて今(こん) 日(にち)より以後(いこ)他人(たにん)をして先鋒(せんばう)となさしむべからず。我(われ)一人 是(これ)をなさんのみといふ 清正は余(あま)りに急(いそ)ぎて押(おし)わたるが故(ゆゑ)。馬(うま)を乗(のせ)たる後船(あとぶね)どもいまた着岸(ちやくがん)せざ るによつて。馬(うま)に乗(の)らざる侍(さむらひ)とも五十人 余(あま)りにおよぶゆゑ。爰(こゝ)に後船(あとふね)をや。待(まつ)べき 又(また)駑馬(どば)なりとも尋(たつ)ね求(もと)めて。是(これ)を馳(は)せて乗(のる)べきやと評議(ひやうぎ)区々(まち〴〵)なるところ に。船頭(せんとう)どもの申やうなか〳〵昨今(さくこん)の風波(かさなみ)にては。五七日の間(あひた)に後船(あとふね)ども湊(みなと)を