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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 219

ページ: 219

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門(もん)より逃出(にげいづ)る事(こと)。さながら堤(つゝみ)の切(き)れて水(みづ)の出(いつ)るが如(こと)し。大将(たいしやう)は駿馬(じゆんめ)に乗(の)り たれは乗(のり)ぬけ〳〵落(おち)たりしが。鄭記竜(ていきりやう)は追(おひ)かけられて嶮岨(けんそ)をつたひ左(ひだ)りの山(やま) を志(こゝろさ)し落(おち)けるを。相良(さから)が家老(からう)犬鐘兵部少輔(いぬかねひやうぶしやういふ)おしならべて引組(ひつくみ)両馬(りやうば)が 間(あひ)に落重(おちかさ)なり上(うへ)を下(した)へと組合(くみあひ)けるが。鄭記竜(ていきりやう)大力(たいりき)にて兵部(ひやうふ)は下(した)に組(くみ)し かれけるが兵部(ひやうぶ)もしれ者(もの)一 尺(しやく)ばかりの正宗(まさむね)の脇差(わきざし)をぬき。鄭記竜(ていきりやう)が鎧(よろひ) のすき間(ま)を力(ちから)にまかせてしたゝかにさしければ。何(なに)かはもつてたまるべき了(さす) 得(が)の鄭記竜(ていきりやう)も眼(まなこ)くらみ。すこし力(ちから)のゆるむところを兵部(ひやうぶ)は得(ゑ)たりと。下(した)より はねかへし鄭記竜(ていきりやう)が首(くび)を取(とつ)てさし上(あげ)たり。討取(うちと)る首(くび)数(かず)をかぞふるに 一千二百五十二なり。城中(じやうちう)城外(じやうくわい)の家(いゑ)に火(ひ)移(うつ)り。三万 軒(げん)に余(あま)る家数(いへかず)一日一 夜(や)に残(のこ)らず炎上(ゑんじやう)してけれは。清正(きよまさ)は総軍(そうぐん)をまとめ山(やま)にそふて陣(ぢん)を取(と)りて