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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 310

ページ: 310

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せ給へと有(あり)ける時(とき)王子(わうし)の従臣(じふしん)金貴栄(きんきえい)出(いで)むかへ日本(につほん)の大将(たいしやう)。王子(わうじ)の御《割書:ン》命(いのち)を 助(たす)け奉(たてまつ)らば御《割書:ン》出(いで)あるべし。もし殺(ころ)し奉(たてまつ)るべくは此方(こなた)にて御《割書:ン》自害(じかい)ある べしと荅(こたへ)ける。金大夫(きんだいふ)聞(きい)て其事(そのこと)は御《割書:ン》心(こゝろ)やすかれ。今(いま)清正(きよまさ)が軍門(ぐんもん)に御《割書:ン》入(いり)あら は。日本国王(につほんこくわう)関白(くわんんはく)秀吉(ひでよし)へ申 達(たつ)し。必(かなら)ず御《割書:ン》命(いのち)を全(まつた)ふし其上(そのうへ)朝鮮(てうせん)と会盟(くわいめい) なして好(よしみ)をむすばん事(こと)古(いに)しへの如(ごと)くたるべし。此度(このたび)当国(たうごく)へ軍馬(ぐんば)を向(むけ)る事(こと) 唯(たゞ)前年(せんねん)の書翰(しよかん)の。返事(へんじ)のなきをとがむるの外(ほか)他事(たじ)なしと。云(いひ)ければ。王子(わうし)を 始(はじ)め従臣(じふしん)等(ら)悦(よろこ)ぶ事(こと)なゝめならず。さらば此方(こなた)へ入(いり)給へとて広(ひろ)き馬場(ばゝ)の如(ごと)く なる所(ところ)へ。臼(うす)を二ツ置(おき)其上(そのうへ)に門(もん)の戸(と)びらをしき。東(ひがし)の方(かた)を王子(わうじ)の座(ざ)と定(さだ)め西(にし) の方(かた)に壘(たゝみ)をしき清正(きよまさ)の座所(ざしよ)と定(さだ)め。さて王子(わうじ)出(いで)給へば金貴栄(きんきえい)を始(はじ)め。従(じふ) 臣(しん)あまた左右(さいふ)にならびて著座(ちやくざ)なす。清正(きよまさ)は例(れい)の大兼光(おほかねみつ)の太刀(たち)を横(よと)たへ