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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 321

ページ: 321

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  義太夫(ぎたいふ)と引組(ひきくん)たり鉄木舌(てつぼくぜつ)は大力(だいりき)にて忽(たちま)ち義太夫(ぎだいふ)を取(とつ)て押(おさ)へける時(とき)義(ぎ)    太夫(だいふ)は心(こゝろ)はやき者(もの)なれば下(した)よりわきざしをもつて鉄木舌(てつほくぜつ)が脇腹(わきばら)を   力(ちから)にまかせてさし通(とほ)すさしもの大力(たいりき)も少(すこ)しひるむ所(ところ)を義太夫(ぎだいふ)下(した)   よりはねかへし押(おさ)へて首(くび)を取(とつ)たりける貴田孫兵衛(きだまごべゑ)も兀良哈人(おらんかいしん)の   穀々賀(こく〳〵が)といへる者(もの)と 組(くん)だりけるが穀々賀(こく〳〵が)は八 尺(しやく)に余(あま)る大男(おほおとこ)にて   二王(にわう)の如(ごと)くなる者(もの)なれば孫兵衛(まこべゑ)が着(ちやく)したる兜(かぶと)の唐(から)の髪毛(かみげ)を引(ひき)   つかみ押(おさへ)つくるゆゑ孫兵衛(まこべゑ)わきざしをぬかんとせしに寸(すん)のびたる故(ゆゑ)   ぬけざれば心(こゝろ)いらだち敵(てき)の上帯(うはおび)に手(て)をかけ矢声(やごゑ)をかけ力(ちから)にまかせて捻(ねぢ)   倒(たふ)しけれども穀々賀(こく〳〵か)はつかみし兜(かぶと)の毛(け)をはなさず二三 度(ど)上(うへ)になり   下(した)になりてもみ合(あふ)ところへ穀々賀(こく〳〵か)の弟(おとゝ)穀々理(こく〳〵り)といへる者(もの)馳来(はせきた)り忽(たちま)