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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 346

ページ: 346

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といふ柳成龍(りうせいりゆう)は尹相(いんしやう)にむかひ。倭賊(わぞく)の物見(ものみ)すでに江外(こうくわい)に至(いた)るといへば。定(さだ)めて方々(はう〳〵)の渡(わたり) 場(ば)までも穿鑿(せんさく)せんにはきはまりたり。それにつゐては此間(このあひだ)詠帰楼(ゑいきろう)の下(した)なる江水(こうすゐ) の水岐(みつまた)わかれて。二《割書:タ》すじとなつて流(なが)る故(ゆゑ)に此所(このところ)水浅(みつあさく)して渉(わた)りやすかるべし。万(まん) 一 賊兵(ぞくへい)我民(わかたみ)をとらへて得(え)て案内者(あんないじや)となし。暗(あん)にこゝを渡(わた)りてにはかに至(いた)るほど ならば。此城(このしろ)もつとも危(あやう)かるべし急(きふ)に李鎰(りいつ)をつかはし。往(ゆ)き向(むか)つて浅瀬(あさせ)の ところを防(ふせ)かせ。もつて不測(ふしぎ)の憂(うれ)ひを警(いまし)め備(そな)ひさらんやと云(い)ひければ。尹公(いんこう)も 是(これ)を然(しか)りとし。即(すなは)ち李鎰(りいつ)をつかはすべきに定(さだま)りて是(これ)をやる。李鎰(りいつ)が率(ひき)いる ところの江原(こうけん)の軍兵(ぐんひやう)わづかに数(す)十 余人(よにん)有(あり)けるに。他(た)の軍兵(ぐんひやう)七百 余人(よにん)をさし添(そへ) たり。李鎰(りいつ)はすでに含毬門(かんきうもん)の外(そと)に座(ざ)し。兵士(へいし)の点撿(てんけん)をなしたりけるが。如(い) 何(かゞ)意(こゝろ)の臆(おく)したりけん。遅々(ちゝ)におよび行列(ぎやうれつ)をすゝめかねて居(ゐ)たりしを。柳成(りうせい)