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に反(はん)して匈奴(けうと)に入(い)る。此時(このとき)に燕人(ゑんひと)衛満(えいまん)といへる者(もの)燕(ゑん)の国(くに)を亡命(かけおち)して党(たう)を
聚(あつ)むること。千 余人(よにん)にして衛満(えいまん)これが。頭(かしら)となつて魋結(かみをからけ)蛮夷(ゑひす)の服(ふく)を着(つ)け
中国(ちうこく)の衣冠(いくわん)を棄(す)て東(ひかし)の方(かた)浿(ばい)の水(みつ)を打渡(うちわた)り。來(きた)りて朝鮮国(てうせんこく)の王城(わうしやう)に至(いた)り
うつたへ云(いふ)我々(われ〳〵)永(なか)く西界(さいかい)に居(きよ)を定(さた)め朝鮮(てうせん)の藩屏(はんへい)たらん事(こと)を願(ねか)ふに
箕準(きしゆん)は是(これ)をまことゝし。衛満(えいまん)を官(くわん)にすゝめて博士(はくし)となし地方(ちはう)百 里(り)の州(しう)を
あたへ西(にし)の鄙(ゑびす)の境(さかい)を守(まも)らす衛満(えいまん)すでに朝鮮国(てうせんこく)に居住(きよちう)して彼(かの)亡命(かけおち)の
從党(じふたう)を招(まね)ぎはかりて朝鮮国(てうせんこく)を奪(うは)はんとす則(すなは)ち使者(ししや)を朝鮮(てう[せ]ん)の
王城(わうじやう)につかはし慌(あは)たゞしく告(つ)けさせける漢(かん)の兵軍(へいくん)十方(じつはう)より朝鮮国(てうせんこく)に
襲(おそ)ひ來(きた)るとうけ給はる我等(われら)今(いま)是(これ)に付(つい)て城内(じやうない)に参候(さんこう)し宿衛(しゆくえい)たらんと
申 乞(こふ)箕準(きじゆん)は是(これ)をまこととし何(なん)の意(こゝろ)もなき所(ところ)へ忽(たちま)ち衛満(えいまん)が兵(へい)とも王(わう)