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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 395

ページ: 395

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とへに王(わう)を始(はし)め大臣(たいしん)も逃仕度(にけしたく)の外(ほか)は更(さら)になかりける。咸鏡道(ゑあんたい)は加藤清正(かとうきよまさ)鍋島(なへしま) 直茂(なをしげ)等(ら)が手(て)にて。既(すで)に攻破(せめやぶ)りたりといふ事(こと)をしらずして。咸鏡(ゑあん)に落行(おちゆく)べき僉(せん) 議(き)一(いつ)にきはまれば。同知官(とうちくわん)李希得(りきとく)が曽(かつ)て永興府使(えいきやうふし)となつて。民(たみ)に恵(めくみ)ある政(まつりこと)を なしたりし故(ゆゑ)今(いま)に国人(くにたみ)の心(こゝろ)を取得(とりえ)たりと云(いふ)をもつて。再(ふたゝ)ひ咸鏡道(ゑあんたい)の巡撿使(じゆんけんし)とな し。兵曹郎(へいそうらう)金義元(きんきけん)を従事官(じふじくわん)となして。北道(ほくたう)に行(ゆか)しめ皇妃(くわうひ)をはじめ内々(ない〳〵)の女(ちよ) 官(くわん)以下(いけ)まで。先立(さきたつ)て北(きた)に向(むか)ひて落(おと)し行(ゆか)しめける。柳成龍(りうせいりやう)は固(かた)く此義(このぎ)を警(いまし)めて 車駕(しやか)始(はしめ)より西(にし)の方(かた)に臨幸(りんこう)なさるゝの議(ぎ)は。もと天兵(てんへい)《割書:大明(たいみん)の|こと也》の援(たす)けを頼(たの)んで再(ふたゝ) び。国(くに)を奪(うば)ひ復(かへ)さんとする故(ゆゑ)なり。すでに軍兵(ぐんひやう)を天朝(てんてう)に請(こひ)たれば。近(ちか)きに当(あた)り て定(さだ)めて援兵(ゑんへい)も来(きた)りぬべしそれを待(また)ずして反(かへ)つて深(ふか)く北道(ほくたう)に入(い)らんとし給ふ 此(これ)より後(のち)其間(そのあひた)を敵兵(てきへい)のために隔(へだ)てられなば。天朝(てんてう)の通路(つうろ)も断絶(だんぜつ)して。音問(おんもん)を