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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 412

ページ: 412

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兵(へい)遂(つゐ)に是(これ)より越(こ)す事(こと)なりがたからん。さりながら流(ながれ)の上(かみ)の所々(ところ〳〵)浅灘(あさせ)多(おほ)く有(あり) なれば。定(さだ)めて倭兵(わへい)の是(これ)を尋(たづ)ねて早晩(いつしか)渡(わた)るべし。若(もし)兵(へい)の此所(このところ)をだに渡(わた)りおふ せは。此城(このしろ)如何(いかゞん)ぞ守(まも)るに堪(たえ)んや早(はや)く人(ひと)をつかはして。浅(あさ)かるべき所々(ところ〳〵)をなど防(ふせ)が しめざるぞと云(いひ)けれども。金元帥(きんげんすゐ)はその生(うま)れつき裕寛(ゆうくわん)に緩(ゆる)ふして。物(もの)こと急(いそ)ぐ に意(こゝろ)なし。たゞ云(いひ)けるは李潤徳(りじゆんとく)をしてこれを守(まも)らしむれば。何(なん)の気遣(きつかひ)なることなし といふ。柳成龍(りうせいりやう)はこれを聞(きゝ)潤徳(しゆんとく)が助(たす)けともなるべきために。弥(いよ〳〵)別将(べつしやう)をつかはして こそよかるべけれと。再三(さいさん)すゝめ即(すなは)ち李巡察(りじゆんさつ)を指(さし)て云(いふ)。公等(こうら)一 處(しよ)に会合(くわいがふ)し酒(しゆ) 宴(ゑん)なんどの座(ざ)の如(ごと)く。無益(むえき)に日々(ひゞ)暮(くら)すこと是(これ)何(なん)のためなるぞ。早(はや)く往(ゆき)て江灘(こうだん)を 守(まも)らざるやと云(いひ)ければ。李元翼(りげんよく)是(これ)を聞(きゝ)て各々(おの〳〵)の仰付(おほせつけ)られ有(あ)らば。我(われ)何(なん)そ其(その)涯分(かいふん) を尽(つく)さゞらんやと答(こた)へける。尹斗壽(いんとじゆ)さらば早(はや)くおはせよと李元翼(りけんよく)をつかはし