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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 70

ページ: 70

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つて我国兵(わがこくへい)をはづかしむるによつて。大伴(おほとも)の挟手彦(さてひこ)を重(かさね)ねてつかはさえるゝに。百(ひやく) 済王(さいわう)は両国(りやうこく)の約(やく)をなさず。日本(につほん)の命令(めいれい)を用(もち)ひけるにより挟手彦(さでひこ)は百済王(ひやくさいわう) とともに謀(はかりごと)を合(あは)せしかは。挟手彦(さでひこ)が軍(いくさ)大(おほい)に勝利(しようり)を得(え)て。高麗王(かうらいわう)の王宮(わうきう)ま で攻入(せめいり)たり。高麗王(かうらいわう)はわずかに免(まぬか)れ出(いで)て逃(のが)れ出(いで)て挟手彦(さでひこ)が兵(へい)ども高麗(かうらい)の宝(ほう) 物(もの)どもを奪(うば)ひ取(とつ)て。これを天皇(てんわう)に献上(けんしやう)し大臣(だいしん)稲目(いなめ)にも贈(おく)りけり。今度(こんど)新(しん) 羅(ら)へつかはさるゝ官軍(くわんぐん)の中(うち)に。伊企儺(いきな)といへる者(もの)過(あやまつ)て新羅(しんら)の軍(いくさ)に擒(とりこ)となる。彼(かの) 軍将(ぐんしやう)伊企儺(いきな)を責(せめ)て降参(かうさん)せよとて。嚇(をど)し罵(のゝし)れど伊企儺(いきな)これを肯(うけ)かはず。新(しん) 羅人(らびと)刀(かたな)を抜(ぬい)てこれが首(くび)を斬(きら)んずと駭(おどろか)し。伊企儺(いきな)が臀(しり)を日本(につほん)の方(かた)に向(む)け させ。日本(につほん)の将(しやう)我尻(わがしり)をくらへと云(い)へ言(いふ)たらば命(いのち)助(たす)くべし。云(いわ)ずんば忽(たちま)ち此刀(このかたな)にて 斬(き)らんと罵(のゝし)る。伊企儺(いきな)この時(とき)大音(たいおん)揚(あ)げ新羅王(しんらわう)我臀(わがしり)をくらへと。呼(よば)はる