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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 84

ページ: 84

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回(かへ)り一室(いつしつ)の中(うち)に住(すま)しめて外(ほか)に出(いだ)さず。その成行(なりゆき)をうかゞひたり。ある時(とき)この女(おんな)朝日(あさひ)の 影(かげ)に照(てら)されて。是(これ)より思(おも)はず妊娠(にんしん)し鉄卵(てつらん)の如(ごと)きものを生産(せうさん)す。その中(なか)より奇(き) なる男子(なんし)を出(いだ)したり。骨相(こつさう)もとより凡人(ぼんにん)のやうにもなし。すでに七 歳(さい)におよぶ時(とき)は 自(みつか)ら木(き)を曲(まげ)て弓(ゆみ)となし竹(たけ)を隠(ため)あては矢(や)を造(つく)り。是(これ)をとつて物(もの)を射(い)るに中(あた)らずと 云(い)ふことなし。扶余国(ふよこく)の俗(ぞく)の言(ことば)によく弓(ゆみ)射(い)るを朱蒙(しゆまう)と呼(よ)ふ。今(いま)此男子(このなんし)よく 弓(ゆみ)射(い)るをほめ称(しよう)し。遂(つひ)にこれが名(な)を呼(よ)んで朱蒙(しゆもう)と名(な)づく。金蛙(きんあ)が子(こ)ども 七人ありその技芸(きげい)をくらふるに一人として朱蒙(しゆもう)に及(およ)へる者(もの)はなし。金蛙(きんあ)が嫡子(ちやくし) 帯素(たいそ)をはしめ相謀(あいはか)りてこれをひそかに殺(ころ)さんとす。朱蒙(しゆもう)が母(はゝ)これを知(し)りぬれ ば密(ひそか)に朱蒙(しゆもう)に向(むか)ひ。国人(くにびと)汝(なんぢ)を害(がい)せんとす早(はや)く爰(こゝ)を去(さ)るべしと教(おし)へければ。朱蒙(しゆもう) は母(はゝ)の意(こゝろ)にまかせて。烏伊(うい)。摩離(まり)。陜父(せんふ)と云(いへ)る。三人の者(もの)どもを伴(ともな)ひ東扶余(とうふよ)の