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コレクション: コレクション1

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 190-191 - ページ 97

ページ: 97

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是(これ)ぞ後(のち)の禍(わさは)ひたりと斯(これ)を以(もつ)て論(ろん)ずれば。高勾麗(かうこうらい)のあやうきこと実(じつ)に 旦暮(たんぼ)にあるかなと意(こゝろ)ある輩(ともがら)はみな〳〵眉(まゆ)を皺(しは)めけり。太宗皇帝(たいそうくわうてい)のうらみ の意(こゝろ)猶(なほ)もつてましければ。頻(しき)りに諸大将(しよたいしやう)に命(めい)あつて高勾麗(かうこうらい)を討伐(とうばつ)あ れども。其利(そのり)を全(まつた)く得(え)給はずさるによつては。自(みづか)ら再(ふたゝ)び是(これ)を討(うた)せんと思召(おぼしめし) けれど未(いま)だ時節(しせつ)の至(いた)らざるにや。おのづから其事(そのこと)遅々(ちゝ)に及(およ)ぶところ。高勾麗(かうこうらい) の国事(こくじ)年々(ねん〳〵)衰退(すいたい)の世(よ)となつて。万(よろづ)の政(まつりこと)みな非(ひ)なるの上(うへ)にあまつさへ。蘇文(そぶん) 既(すで)に死(しん)だりけるつひに其家(そのいへ)の内(うち)みだれ蘇文(そぶん)が子(こ)ども欲(よく)を争(あらそ)ひ嫡子(ちやくし)男(なん) 生(せう)其弟(そのおとゝ)男建(なんけん)男産(なんさん)等(ら)と相和(あひくわ)せず。すでに互(たがひ)に害(かい)せんとするに至(いた)れば男生(なんせう) はやく唐(たう)に降(くだ)りて高勾麗(かうこうらい)を討伐(ちうはつ)し給はゞ。我等(われら)導引(みちびき)せんと請(こ)ふ此時(このとき) 唐(たう)の高宗(かうそう)の時(とき)なりしが則(すなは)ち李世勣(りせせき)契苾何力(けいひつかりよく)の英将(えいしやう)ともに命(めい)ぜられ