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【右頁上段】
そりつ
どろぼう
よ〳〵と
おつかける
やつも
ぜんまい
ておつ
かければ
にけるやつも
じやり〳〵と
せんまいでにげる
ゆへ壱尺おつかけるわづか
一二間もあとから
おつかけながらつかまへる事も
ならずこればつかりからちの
あかぬものにて十町も廿丁も
おつかけやうからてめへも
やすんでにげたがいゝと
いふやうになり二三日も
つゞひておつかけるとのちには
どろぼうと心やすくなつて
はなしをしなからつれだつて
おつかけどこまでいかふも
しれぬなり
【右頁下段】
〽コリヤ〳〵そんなに
にける事はねへ
小便でもしたくは
ねへか
〽こんな事な
かねのせきだい
でもはいたら
よかつた
【右頁】
扨御目通りへかざりおきましたるは此嶋のしうげんのていなりすべて十六七のものを
つほみといひ十八九より花といひ廿五より実(ミ)といふか此しまのならはしなり
そのつほみのうちを木むしこ木むすめといひ
又よめと なりむことなれば花よめ花むこ
といふしうげんなどには大しまだいを
こしらへ むことよめをしまたいの上へ
あげて さかつきをさせるあいおいの
木の 心なるべし
〽おまへはくまで
わしや九十九まで
〽かうした所
十けんたなへ
かざつた
やうだ
【右頁下部】
枝をなさぬ
みよなれや
あいにあい
おいの松こそ
めてたかり
けれと
ぢくちでも
なんても
ない
やつさ