翻刻
【右頁上段】
同(おなじ)組上之(くみあげの)図(つ)
さくしや一九てばなを
ぷんとうみすてゝ曰く
さてたゞ今あらはし
ましたせかいのづに
いつさい人けんはもち
ろんばんぶつのこらず
だいのある事を申て
きかしませふそれ
わか国のゑびすは
とこのまにおいても
いわの上にさし給ひ
大こくはつくゑに
がざりても
たはらのうへに
すはり給ふ
仏にもれんだい
あり此しまに
かぎらずせかいの人
みなだいあり■たいといひ
武家のだいといひせんぞの
だいよりうけつぎかとくに
すはるを代かわりといひ
丁人下々もたいありすこし
にてもたいかあればだん〳〵
大しんたいともなるものなり
店をかりても店代かなければすはつてはいられず
【左頁上段】
もしふらちものがあつてたいなしとなれは
おへないといふやつこさまとなつて二合半の
もりきりををせしめるなりとかくだいを
うしなはぬがかんじんこゝにかざつてある
まるひものはさ三千せかいのくみあげのゑづでごさる
せかいは一つのまりのごとしとふるき書にもいふごとく
天は丸く地は角なり此丸きものをせかいぢうが
とりまいているやうなものにて日本は此まりの
かしらにあたつてあれば唐はよこのほうにて
てんちくはまりの下にあたるなり人間は
ありのことくみなこれにとりついているやうな
ものなれは日本の人はすぐにしてからの人は
よこにとりつきているなりよこやさかさまに
たつているはづはなけれどもこれみな
目にこそみへねだいかあるゆへさかさま
でもよこでもたつてあるくなり
そのだいといふはちかくいへは
このおき上り小ほうし也
是もあしも手も
なけれども中に
おもみのたいるある
ゆへよこにしても
さかさまにしても
しきにたつなりたつときも
いやしきもそれそうおうの
しんだいといふだいがあるゆへ
たつているなりとかくこの
だいをふみはづさぬやうに
心がけ給ふが人間の第一也
何とがてんか〳〵
【右頁中段】
〽家をたてるにも
どだのといふがかんじん
さ
【右頁下段】
〽とかく人はくわねばた■す
そのくひものをこしらへる
をだいところといふのさ
またよしはら
などへ行にも
あけだいといふ
だいがなければ
いかれぬと
おほしめせ
〽このまりのかたち
しばいのがくやたいこの
ごとくなれば
どんてんきといふは
この事さ
【左頁下段】
〽なるほどねつから
わかりませぬは■