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精進魚類間合料理/早速庖丁 - 翻刻

精進魚類間合料理/早速庖丁 - ページ 2

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《割書:精進魚類|間合料理》 早速庖丁 《割書:両面□|全一箋》【精進魚類間合料理 早速庖丁】 大阪  心斎橋通  書物問屋 河内家嘉助 河内家儀助 河内家嘉七 合梓 【一段目】 ○にうめん  細そうめん  椎たけ  かいわりな  やきくり  うすやき玉子  かまぼこ 吸口は其 折々(おり〳〵)の ものをつかふべし みそ又は すまし 【その下】 精進(せうじん)にうめん  細そうめん  椎茸《割書:しめじ|松たけ》  ゆば きさみて  やきくり  みつば  やまのいも 是も同上時々の 吸口を用ゆ  みそ すまし 【左へ読み進む】 ○鱧(はも)の皮(かは)鉄砲和(てつはうあへ) 是ははむのかはの背(せ)のひれなど よくとりて小口(こぐち)より随分(ずいふん)細(ほそ)く 切(き)り塩すこしまぶし生酢(きず)に 暫(しばら)くひたし置(をき)しぼり上(あげ)扨  けづり大根 めうが 木くらけ 是等の物にて鉄砲あへにすべし ○ゑその田楽 是は大ならば二まいにおろし小(ちい)さ ければ尾首(をかしら)をとり骨切にして さんせうみそにてでんがくに すべし骨(ほね)を切(きる)はあまり庖丁(はうてう) つよく切込(きりこめ)ばはなれ〴〵にな りてあしく鱧(はむ)よりは軽(かろ)く切るべし ○蛤(はまぐり)臭和(くさあへ) 是は中(ちう)なるはまぐりを湯煮(ゆに)し 肉(にく)をとり水気を布巾(ふきん)抔(など)にて ひたしとり扨ねぶかを生(なま)にて きざみ擂(すり)ばちにてよくすり 味噌を程よく入すりて和(あへ)る 木くらげなとあしらいてよし ○このしろあん懸(かけ) 是は首(かしら)をとり三 枚(まい)におろし 腹骨(はらほね)をすきとり両肉(りやうみ)とも 背(せ)ごしにほそくつくり鉢(はち)なと に入て蒸(む)すべし蒸(むし)あがりし 時とり出し葛(くす)溜(たま)りかけて出す わさひせうか抔尤よし ○冷(ひや)し魚(さかなの)類(るい)【ここより左は次コマ】 【二段目】 ○巻(まき)すし  塩おし魚   たい かれ さわら   このしろ いわし  みつば  やき玉子 浅草のりを火とり て飯かけんあまり 酢のすきたるは よろしからず 【その下】 ○烏賊(いか)くさ和(あへ) 是はいかの足斗 さつと醤油さか しほにて味を付 其 後(のち)醤ゆけを ひたしとり胡麻(こま)の あぶらにて上るか 又は鍋(なへ)に油を引煮(いり) 付ねふかみそにて 和(あへ)て出すべし 【左へ読み進む】 ○鱧(はむ)の皮(かは)吸物(すいもの)《割書:但し小茶わん|にて出す》 是ははむの皮を骨(ほね)のある方より 火にかけ焼(や)けは骨あらはれ立(た)つ 其骨をよくとりて醤油二へん ばかり常のごとく付やき小口より 五部切にしてよき茶の煮花(にはな) にて出す《割書:尤こせうの粉入るへし|塩もすこし入てよし》 ○ゑそ銭切吸物(せにきりすいもの) 是は小さき六七寸なるをば 水あらひよくし小口よりざく ざくと切込(きりこ)み切(きれ)はなれぬよふ にして五つ切 斗(はかり)つゞけてよし 赤(あか)みそ仕立。塩仕立。すまし いづれにても。みそ仕立ならは漬(つけ) なすび塩出したる出すべし ○かに吸い物《割書:味噌汁にても|よし|せうがこせう|にて出す》 是はかにの子(こ)持(もつ)時(とき)生(なま)にて子(こ) 并に肉所(にく)もよくこそげとり 目なき擂(すり)ばち様(やう)の物にてよく すり玉子一つ白身ばかり入また すり合(あは)し扨 肉汁(だし)醤(しやう)ゆかげん よく仕立にへ立時(たつとき)入一ふしてよし 玉子のふは〳〵ことく成る風味尤よし ○蛎(かき)ねき田楽 是はかきを布巾(ふきん)の上(うへゝ)置(おき)て よく水気ひたしとり扨ね ぶかの白根斗を五部に切一つは さみに串にさしつよき火にて 焼(やき)とからしみそ又はふき みそ拵にて田楽(てんがく)にすべし 【○味噌煮物より左は次のコマへ】 【三段目】 ○鱧(はむ)むし仕様(しやう) 是ははむのすり肉(み)を肉汁(たし) かけんしたる下地(したぢ)にてよくの はし酒(さけ)すこし差 茶(ちや)わん五つ 程には玉子の白肉(しろみ)二つ斗(はかり)の分(ふん) 量にていかにもよくすり加益 の上より八 分(ぶんめ)程に入て蒸(むす)べし ○鱧(はむ)煎出(いりた)し《割書:小口より銭切にしても|よし》 常通り骨(ほね)を切 程(ほど)よく胡麻の油 にてあげ肉汁(たし)醤油又 生醤(きしやう)油 等(とう) にて出(いだ)す加益は大根おろしねぶか 小口とうがらし抔(など)にて出へしまた 右のごとく油にて揚(あげ)たるを割(わり)ぬき さゝがきごぼうせり其外 見合(みあはせ) あしらい吸物尤よし ○鱧(はむ)皮(かは)白あへ 是も白やきにして骨を取(とり) 其後は胡麻(ごま)の油をぬりて焼(やく)程(ほど)に 切(きり)常(つね)のごとくしらあへにして出す ぎんなん ゆりね きくらげ抔(など) 見合同しく入て尤よし ○たこ泥亀(すつほん)もどき 是は大小にかぎらす生(なま)にて ぷつ〳〵切壱つつゝ庖丁(はうてう)の むねにてたゝきつぶし尤 きれざる様(やう)にしてさつと 酒(さけ)と醤(しやう)ゆにて煮(に)あげ布巾(ふきん)にて 水気をひたし取胡麻の油にて 上る《割書:わりねき|せうか》にて出すべし ○あはび腸和(わたあへ)《割書:赤貝も仕様|同し事也》 雌雄(めお)にかぎらす丸(まる)にてわたとも 酒と醤油にて煮(に)あげ扨わたを すり鉢(はち)にてよくすり外(そと)の袋(ふくろ)を とりのけみそ少(すこ)し斗入てよく すり合(あは)し酒にてよき程にの ばし右煮上たる(かい)を如何様(いかやう) にも切あへて出す《割書:ゆりねなと入も|よし》 ○たち魚吸物 是はたち魚のはくをよく取 三まいにおろし立に長(なか)く つくり皮(かは)付(つき)方(のはう)を内(うち)へ入いか やうとも結(ゆ)ひ赤みそ又白 みそ岩たけなとあしらひ 出すべし《割書:塩仕立ならは肉に少し|塩を当て其後遣ふべし|すましにても尤よし》 【○烏賊そぼろより左は次コマ】 【四段目】 ○あゆ子豆腐蒸(とうふむし)《割書:■■の|■》 是も絹(きぬ)こし豆腐(とうふ)をよくすり 玉子白肉(しろみ)たうふ壱丁にとり はかり入酒もすこし差水にて 程よくのはし程よくのはし扨茶碗(ちやわん)又 鉢(はち)抔(など)に 魚を入上よりかけ蒸(む)す葛溜(くすたま)り わさび抔にて出す《割書:魚又かやく□何にて|も同し事なり》 ○鱧(はむ)指肉(さしみ) 是は三枚におろし小口より細作(ほそつく)り にしてにへ湯にさつと通し すこし上肉(うわみ)はぜたる時よく冷(さま) して水気を去(さ)る  大こん めうが きくらげ  岩たけ せり みつば 右の内見合《割書:いり酒|すみす》なちにて出すべし ○鱧(はむ)の皮(かは)ずし 是も骨の方よりやきて骨を よくとり醤油二三べんほど 付て焼(やく)あまりこげざるやうに すべし扨 飯(めし)は常のごとくかげん して右の皮を五六部斗に切 常(つね)の法(はう)のごとく漬(つけ)る又せりの茎? 歟(か)みつばの入るもよし ○海老(ゑび)味噌煮(みそに)《割書:油にて揚ず其|まゝにてもよし》 是は海老(ゑび)生(なま)にて皮(かは)をとり程(ほど) よく切水気をひたしとりて 油にて揚(あけ)扨ねぶかのみそ又は 常のみそにても鍋(なへ)にて煮其 中へ右のゑひを入てよく煮(に)る なり蓋(ふた)ある器物(きぶつ)へ入出すべし 尤ねぶかみそ風味よし ○うづわたゝき 是は魚の首をとり三まいに おろし肉所は作て遣(つか)ひ骨(ほね) 皮(かは)わた持(もち)の所を庖丁(はうてう)にてたゝき 随分こまかく成りたるをよき 程にとり油にて上る 割ねぎ 牛房(ごぼう)さゝがき等(とう)にて吸物よし せうがしほり汁(しる)尤よし ○いわし田楽 是は首をとりよく洗(あら)ひ首筋の 方(はう)へ細(ほそ)き串(くし)をさす十二程 一串(ひとくし)に さし首(くひ)の方(かた)へ尾(を)を段々(だん〳〵)のせかけ 焼(やく)くべし尾(を)先(さき)こげては見苦(みぐる)し 扨とからしみそにて田楽(でんかく)にすべし 吸物は魚(うを)に塩少し当置(あておき)□しを 仕立尤よし口はきのめ 【○このしろ葛みそ鱠より左は次コマ】