Gallicaの日本資料を翻刻!

コレクション: コレクション2

BnF. Département des manuscrits. Japonais 305 - 翻刻

BnF. Département des manuscrits. Japonais 305 - ページ 17

ページ: 17

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   ○ 造醸(さけつくり) 酒(さけ)は是必(これかならす)聖作(せいさく)なるべし、其(その)濫觴(はじまり)は宋竇革(そうのとくかく)が酒譜(しゆ□)に論(ろん)してさだか ならず、日本(にほん)にては酒(さけ)の古訓(こくん)をキといふ是則(これすなはち)食饌(け)と云儀(いふぎ)なり、ケは 気(き)なり、《割書:字音(じおん)をもつて和訓(わくん)とすること|例(れい)あり器(き)をケといふがごとし》神(かみ)に供(くう)し、君(きみ)に献(たて)まつるをば尊(たつと)みて 御酒(みき)といふ、又(また)黒酒(くろき)白酒(しろき)といふは清酒(せいしゆ)濁酒(だくしゆ)の事(こと)といへり○サケといふ 訓儀(くんぎ)は、マサケの略(りやく)にて、サは助字(じよじ)ケは則(すなはち)キの通音(つうおん)なり、又 一名(いちめう)ミワ とも云、是(これ)は酒(さけ)を造(つく)るを醸(かみ)すといへば、カを略(りやく)して味(み)の字(じ)に冠(かんむ)らせ、 古歌(こか)に、味酒(うまさけ)の三輪(みわ)、又(また)三室(みむろ)といふ枕言(まくらことば)なりと冠辞考(くわんじかう)にはいへり、され ども、味酒(うまさけ)の三輪(みわ)、味酒(うまさけ)の三室(みむろ)、味酒(うまさけ)の神南(かみなみ)備 山(やま)、とのみよみて外(ほか)に 用(もち)ひてよみたる例(れい)なし、神南備(かみなみ)、三室(みむろ)とも是(これ)三輪山(みわやま)の別名(べつめう)にて他(た) にはあらず、是(これ)によりておもふに、万葉(まんよう)の味酒(うまさけ)神南備(かみなみ)とよみしを 本歌(ほんか)として、三輪(みわ)三室(みむろ)ともに、神(かみ)の在山(いますやま)なれば、神(かみ)といふこゝろ 【ページ 一ノ二】