翻刻
ゆき暮て貝塚といふ駅路【宿駅のある道路】森口屋
何かしかもとに杖をとゝむ長途に
からうして悩る事も侍れは餉もせす
卧ぬあけの日朝とくより起出て調度
あはたゝしく竹輿にたすけ乗せられて
出ぬ岸の和田の多景沈思すれとも
折ふし句なし
堺の町名にしおふ妙国寺まて此郷
鉄を鍛ふを業とする家多し其性
ゆへかゝる名木もありしやと
くろかねに風光る也葉のくはり
住吉にぬかつきて
春は猶みとりさかえてすみよしの
かみ垣しるき岸の姫まつ
難波屋の松
帯より下に曽根の松風と東都
高判の句にすかりて
春風や帯の下から松の琴