徳島県立図書館所蔵資料を翻刻

コレクション: コレクション1

花土産 - 翻刻

花土産 - ページ 29

ページ: 29

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きのふまて見し花鳥は現にて 夢とわかるゝ春そつれなき 山彦にも残らぬ春や木々の奥   更衣都よりかへりて 馴きぬるみやこの花のうつり香を なをおしまるゝけさの衣手 九重のころもかへして夏ころも   道の友たるは友の友たり■冠の   ぬしにはしめて逢あふて【見せけち=た】眼中の   人のことし 影すえし浮木の亀の月の前   本庄なる祖緘禅尼の閑窓を訪ひて かりの世も涼しき道に庵しめて みのりを照らす窓のとほし火   野田の藤見にまかりて 今も名のふち浪すゝし宮はしら   右の外みし両都の名勝の数〳〵も   あるは斜日に追はれ又は多景に