翻刻
【右丁】
ことにてぞくと【賊徒】をばつし給ふ
ゆへなりげんりやく【元暦】のころをひ
へいけのぞくとくにをみだり【乱り=秩序を混乱させる】
三じゆのしんほうをうはひていこく
におもむかんとせしをもすみ
よし大みようじんのおうご【擁護】に
よつてしづまりぬそのゝちぶん
えいこうあん【文永・弘安】のりやうど【両度】げんてう【元朝】
のくはうていわか日のもとをうち
とらんとてまんしやうぐんを
大しやうとして百まんぎの
つはものをむけられすでに
あやうかりし時にもすみよしの
【左丁】
みやうじんまつさきにすゝみ
たまひてぞくせんをこと〳〵
くうみにしつめ給ひしかば
わがくにつゝがなかりけりされ
はいまのよまてもとしこと
のみな月のすゑつかたみやうじん
御むまをそろへて見たまふ事
さんかんのぞくとらをはらひ
たまはんぎしきなり又む月
の中ころにたからのいちをた
てたまふ事はかのとこよの
くによりみちひのたま【満干の珠=海水の干満を自由にできるという珠】と申
たからものをあまのいわくす