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の世をかへり見さりつれといみしきうれへ【ひどい歎き】に
しつむをみるにたへかたくて【あの世から出てきて】うみにいりな
きさにのほりいたくこうし【困ずる:つかれる】にたれとかゝるつい
てに内裏にそうす【奏す】へき事のあるによりなん
いそきのほりぬるとてたちさり給ひぬあか
す【飽かず:物足り無く。名残惜しく。】かなしくて御ともにまいりなんとなきいり給
て見あけたまへれは人もなく月のかほのみきら
〳〵として夢の心ちもせす御けはひとまれる【残っている】
心ちしてそらのくもあはれにたなひけり年
ころ夢のうちにも見たてまつらてこひしう