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【娘の】おもひもおなしおもひなるらむと見給ふる
いとすき〳〵し【恋にひたむきである】やときこえたりみちのくに
かみ【陸奥国紙:奥州から産した楮を原料とした上質の紙】にいたうふるめきたれとかきさまよしは
み【由ばむ=趣深い様子をする】たりけにもすきたるかなとめさましう
見給ふ御つかひになへてならぬ【並々ではない】たまも【玉裳=美しい裳】なと
かつけ【褒美としてとらせ】たり又の日せんしかき【宣旨書き=代筆すること。】はみしらす【見知らず=経験がない】なんとて
いふせくも心にものをなやむかな
やよや【呼びかけのことば:もしもし】いかに【どうなさいました】ととふ人もなみ【無み=無いので】いひかたみ【言い難いのですが】とこの
たひはいとうつくしけにかき給へりわかき人
のめてさらんもいとあまりむもれいたからん【引っ込み思案であろう】