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かり【しどけなし:気楽な感じ】かきまさくり【搔き弄る=琴、三味線などを慰みに弾く】けるほと見えてをかしけれ
はこのきゝならしたること【琴】をさへやなとよろつに【いろいろ】
のたまふ
むつことをかたりあはせん人もかな
うき世の夢もなかはさむ【覚む】やと
あけぬ夜はやかてまとへる【惑へる】こゝろには
いつれを夢とわきて【分きて】かたらむほのかなる
けはひ伊勢の宮す所【御息所】にいとようおほえた
りなに心もなくうちとけてゐたりけるをかう
物おほえぬにいとわりなく【どうにもならない】てち ゝかり(かゝり)【「ゝ」「か」の左と「かり」の間の左に「ヒ」と傍記】ける