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しろみをし世をまつりこつ【政治を行う】へき人をおほしめく
らすにこの源氏のかく【このような(境遇に)】しつみ給ことあたらしう【もったいなく】
あるましきことなれはつゐに后の御い き(さ)【左に「ヒ」と傍記】めを
そむきてゆるされ給へきさためいてきぬ【御許しの詔勅が出た】こそ【去年】より
后も御ものゝけなやみ給ひさま〳〵のものゝさ
とし【物の諭=神霊の警告】しきり【続き】さはかしきを【騒然としていたが】いみしき【たいそう】御つゝしみ【物忌み】
ともをしたまふしるし【効験】にやよろしうおはしま
しける御めのなやみさへこのころおもく
ならせ給てもの心ほそくおほされけれは七月
廿日よひのほとに又かさねて京へかへり給へ