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ひていておはします御心ちれいならて【例ならで=いつもの状態でなく】日ころ【このところ】へさせ
給けれはいたうをとろへさせ給へるをきのふけふそす
こしよろしうおほされける御物かたりしめやかに
ありて夜にいりぬ十五夜の月おもしろうし
つかなるにむかしの こと(こと)【「こ」「と」の左に「ヒ」と傍記】かきくつし【少しずつ崩すようにして】おほしい
てられてしほたれさせ給【涙にくれられる】もの心ほそくおほさ
るゝなるへしあそひなともせすむかしきゝしものゝ
ねなともきかてひさしうなりにけるかなとの給はするに
わたつ海にしつみうらふれ【失意にうなだれる】ひる【蛭】の子の
あしたゝさりし年はへにけりときこえ給へり