翻刻!いきもの図鑑

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有毒草木図説 2巻. [2] - 翻刻

有毒草木図説 2巻. [2] - ページ 25

ページ: 25

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番南瓜(ばんなんくわ|たうなす )《割書:群-芳-譜》    毒(どく)あり春(はる)《振り仮名:下-種|かしゆ》す蔓(まん|つる )茎(きやう|くき )葉(えふ|は)皆(みな)《振り仮名:毛-茸|まうじよう| け   》あり《振り仮名:夏-中|かちゆう》《振り仮名:黄-花|わうくわ》を開(ひら)き瓜(くわ)を結(むす)    ぶ多(おほ)く食(しよく)すれば血(ち)を傷(やぶ)る《振り仮名:妊-婦|じんふ|はらみをんな》食(しよく)すべからず形(かたち)扁(へん|ひらた)なるもの《振り仮名:南-瓜|なんくわ|かぼちや 》    《割書:本-草|綱-目》円(まろ)くひだなく《振り仮名:赤-色|せきしよく》のものを《振り仮名:紅-南-瓜|こうなんくわ| あこだ  》《割書:汝-南|圃-史》といふ《振り仮名:胡-椒|こせう》と《振り仮名:同-食|どうしよく》すべ    からず甚(はなは)だ毒(どく)なり凡(すべ)て    《振り仮名:同-食|おうしよく》《振り仮名:禁-忌|きんき》のものは    別(べつ)に《振り仮名:一-巻|いつくわん》を撰(せん)す 【左頁】 青葱(せいそう|ねぶか )《割書:鎮-江府-志》    《振り仮名:小-毒|せうどく》あり《振り仮名:円-葉|ゑんえふ|まろきは 》内(うち)《振り仮名:空-虚|くうきよ|どんがら 》末(すゑ)尖(とが)り《振り仮名:臭-気|しうき|くさし 》あり夏(なつ)の初(はじめ)茎(くき)を抽(ぬきん)で《振り仮名:茎-頂|かうちやう|くきのさき 》    に《振り仮名:小-白-花|せうはくくわ》簇(あつまり)て毬(まり)をなし後(のち)実(み)を結(むす)ぶ蜜(みつ|はちみつ) 棗(きう|なつめ)鶏(けい|にはとり)と《振り仮名:同-食|どうしよく》すべ    からず《振り仮名:地-黄|ぢわう》を服(ふく)する人(ひと)忌(いむ)べし《振り仮名:妊-婦|じんふ|はらみをんな》食(しよく)すべからず諺(ことはざ)に云(い)ふ    《振り仮名:妊-娠-中|じんしんちゆう》に食(しよく)すれば其子(そのし|  こ  )《振り仮名:腋-臭|ゑきしう|わきが 》を発(はつ)すと凡(すべ)て《振り仮名:葷-菜-類|ぐんさいるゐ| くさきもの  》皆(みな)忌(いむ)べし    《振り仮名:梅-雨|ばいう| つゆ  》の頃(ころ)刈(かり)て食(しよく)するものを《振り仮名:漢-葱|かんそう|かりぎ 》《割書:本-草綱-目|葱集-解》と云(い)ふ《振り仮名:冬-葱|とうそう|わけぎ 》        《割書:同_レ 上》は《振り仮名:別-種|べつしゆ》《振り仮名:花-実|くわじつ|はなみ 》なきものなり毒(どく)なし

現代語訳

【右頁】 番南瓜(バンナンカ|トウナス)《群芳譜》    毒がある。春に種をまく。蔓、茎、葉すべてに毛がある。夏中に黄色の花を開き、瓜を結ぶ。    多く食べると血を傷つける。妊婦は食べてはならない。形が扁平なものを南瓜(カボチャ)    《本草綱目》、円くてひだがなく赤色のものを紅南瓜(アコダ)《汝南圃史》という。胡椒と一緒に食べてはなら    ない。甚だ毒である。すべての    食べ合わせの禁忌については    別に一巻を選んで記載する。 【左頁】 青葱(セイソウ|ネブカ)《鎮江府志》    小毒がある。円い葉の内部は空洞で、先端は尖り、臭気がある。夏の初めに茎を伸ばして茎の先    に小白花が集まって毬状となし、後に実を結ぶ。蜂蜜・棗・鶏肉と一緒に食べてはなら    ない。地黄を服用する人は忌むべきである。妊婦は食べてはならない。諺に言う、    妊娠中に食べるとその子が腋臭を発するという。すべての葷菜類は皆忌むべきである。    梅雨の頃に刈って食べるものを漢葱(カリギ)《本草綱目・葱集解》という。冬葱(ワケギ)    《同上》は別種で花実がないものである。毒はない。

英語訳

【Right Page】 Pumpkin (Bannankan|Tōnasu) 《Qunfang Pu》    It has toxicity. Seeds are sown in spring. The vines, stems, and leaves all have hairs. In midsummer it opens yellow flowers and bears melons.    Eating too much damages the blood. Pregnant women should not eat it. The flat-shaped ones are called Nankan (Kabocha)    《Bencao Gangmu》, and the round ones without ridges and red in color are called Kōnankan (Akoda) 《Runan Pushi》. It should not be eaten    together with pepper. It is extremely toxic. All    food combination taboos are    recorded separately in one volume. 【Left Page】 Green Onion (Seisō|Nebuka) 《Zhenjiang Fuzhi》    It has mild toxicity. The round leaves are hollow inside, with pointed tips and a strong odor. In early summer it extends stems, and at the stem tips    small white flowers cluster together forming balls, later bearing fruit. It should not be eaten together with honey, jujube, or chicken.    People taking Rehmannia should avoid it. Pregnant women should not eat it. A proverb says    that eating it during pregnancy will cause the child to develop body odor. All pungent vegetables should be avoided.    Those harvested and eaten during the plum rain season are called Kansō (Karigi) 《Bencao Gangmu・Onion Collection》. Winter onion (Wakegi)    《same as above》 is a different variety that produces no flowers or fruit. It has no toxicity.