翻刻
【右頁】
土芋(どう|かしゆういも)《割書:本-草綱-目》
《振り仮名:小-毒|せうどく》あり春(はる)子(し)を播(ほどこ)す《振り仮名:蔓-生|まんせい| つる 》其葉(そのは)《振り仮名:薯-蕷|ぢよよ|ながいも 》の葉(は)に類(るゐ)す夏(なつ)よ
り秋(あき)に至(いたり)て《振り仮名:葉-間|えふかん》に花(はな)を生(しやう)じ子(し)を結(むす)ぶ亦(また)花(はな)あらずして
子(し)を生(しやう)ずるもあり其(そん)《振り仮名:根-塊|こんくわい》鬚(ひげ)多(おほ)し委(くはしく)は《振り仮名:性-譜|せいふ》に挙(あ)ぐ
【左頁】
つるな《割書:漢-名未_レ詳》
《振り仮名:小-毒|せうどく》あり春(はる)《振り仮名:下-種|かしゆ》す葉(は)《振り仮名:柔-軟|じうなん|やはらか 》《振り仮名:互-生|ごせい》し《振り仮名:繁-衍|はんえん|はびこる 》す夏(なつ)に至(いたり)て《振り仮名:葉-間毎|えふかんごと|》
に《振り仮名:四-弁|しべん》の花(はな)を開(ひら)く外(そと)《振り仮名:緑-色|りよくしよく》内(うち)《振り仮名:黄-色|わうしよく》《振り仮名:花-後|くわご》実(み)を結(むす)ぶ多(おほ)く食(しよく)
すべからず
現代語訳
【右頁】
土芋(ドウ|カシュウイモ)《本草綱目》
小毒がある。春に種を蒔く。蔓性でその葉は薯蕷(ジョヨ|ナガイモ)の葉に似ている。夏から
秋にかけて葉の間に花を生じ種子を結ぶ。また花を咲かせずに
種子を作るものもある。その根塊には髭根が多い。詳細は性譜に記載している。
【左頁】
つるな《漢名未詳》
小毒がある。春に種を蒔く。葉は柔らかく互生し繁茂する。夏になると葉の間ごとに
四弁の花を開く。外側は緑色、内側は黄色である。花後に実を結ぶ。多く食べては
いけない。