翻刻!いきもの図鑑

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有毒草木図説 2巻. [2] - 翻刻

有毒草木図説 2巻. [2] - ページ 32

ページ: 32

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【右頁】 萵苣(くわきよ|ちしや )《割書:本-草綱-目》    《振り仮名:微-毒|びどく》あり秋(あき)《振り仮名:下-種|かしゆ》す葉(は)《振り仮名:浅-緑-色|せんりよくしよく》皺(しわ)あり夏(なつ)台(たい|くき )を抽(ぬきん)で《振り仮名:小-黄-花|せうくわうくわ》    を開(ひら)く《振り仮名:葉-茎|えふかう》ともに《振り仮名:白-汁|はくじふ|しろきしる 》出(い)づ茎(くき)を折(を)れば子(し)熟(じゆく)し易(やす)し《振り仮名:多-食|たしよく》す    れば眼(め)を害(がい)す《振り仮名:大-蒜|たいさん|にんにく 》《振り仮名:鰕-類|かるゐ|えびのたぐひ》 蜜(みつ|はちみつ)と《振り仮名:同-食|どうしよく》を忌(い)む《振り仮名:茎-葉|かうえふ|くきは 》《振り仮名:紫-色|ししよく|むらさきいろ》を帯(おべ)る    者(もの)毒(どく)甚(はなは)だ深(ふか)し人(ひと)を殺(ころ)す凡(すべ)て毒(どく)ある者(もの)は    《振り仮名:黄-汁|わうじふ|きなるしる 》《振り仮名:白-汁|はくじふ|しろきしる 》の出(いづ)る    者(もの)に多(おほ)し    《振り仮名:罌-子-粟|あうしぞく| けしのみ  》    《割書:本-草|綱-目》の殻(から)より出(いづ)る《振り仮名:白-汁|はくじふ| しる  》は    《振り仮名:大-毒|たいどく》あり其(その)《振り仮名:嫰-苗|どんべう|わかなへ 》を食(しよく)すべし長(ちやう)ずれば    食(しよく)すべからず 【左頁】 玉蜀黍(ぎよくしよくしよ|かうらいきび )《割書:本-草綱-目》    《振り仮名:微-毒|びどく》あり春(はる)《振り仮名:下-種|かしゆ》す《振り仮名:蜀-黍|しよくしよ|たうきび 》に似(に)て《振り仮名:肥-大|ひだい》なり《振り仮名:夏-秋|かしう》の際(あひだ)に至(いた)り    《振り仮名:茎-頂|かうちやう》に穂(ほ)をなし花(はな)を生(しやう)じ《振り仮名:葉-間|えふかん》に苞(はう|つと )生(しやう)じ    其中(そのうち)に《振り仮名:数-子|すうし》あり《振り仮名:形-状|けいじやう|かたち 》《振り仮名:性-譜|せいふ》に委(くは)し    多(おほ)く食(しよく)すれば《振り仮名:消-化|せうくわ|こなれ 》    しがたし《振り仮名:甘-草|かんさう》と    《振り仮名:同-食|とうしよく》を忌(い)む

現代語訳

【右頁】 萵苣(カキョ|チシャ)《本草綱目》    微毒がある。秋に種を蒔く。葉は浅緑色で皺がある。夏に茎を伸ばして小さな黄色い花    を開く。葉と茎ともに白い汁が出る。茎を折ると種が熟しやすい。多く食べる    と眼を害する。大蒜(ニンニク)や蝦類(エビの類)、蜜(ハチミツ)と一緒に食べることを忌む。茎や葉が紫色を帯びる    ものは毒が甚だ深く、人を殺す。凡そ毒のあるものは    黄色い汁や白い汁が出る    ものに多い。    罌粟(ケシの実)    《本草綱目》の殻から出る白い汁は    大毒がある。その嫩苗(若い苗)を食べるべきである。成長すれば    食べてはならない。 【左頁】 玉蜀黍(ギョクショクショ|コウライキビ)《本草綱目》    微毒がある。春に種を蒔く。蜀黍(タウキビ)に似ているが肥大している。夏秋の間に至り    茎の頂上に穂を作り花を生じ、葉の間に苞が生じ    その中に数個の実がある。形状については性譜に詳しく記載されている。    多く食べれば消化    しがたい。甘草と    一緒に食べることを忌む。

英語訳

【Right Page】 Lettuce (Kakyō | Chisha) 《Bencao Gangmu》    Has mild toxicity. Seeds are sown in autumn. The leaves are light green with wrinkles. In summer it extends its stem and opens small yellow flowers. Both leaves and stem exude white sap. When the stem is broken, the seeds ripen easily. Eating large quantities harms the eyes. Avoid eating together with garlic, shellfish, or honey. Those with stems or leaves that take on a purple color have very deep toxicity and can kill people. Generally, poisonous plants often have yellow or white sap that flows out.    Poppy seeds    The white sap that comes from the pods described in 《Bencao Gangmu》 has great toxicity. One should eat the tender shoots. Once mature, it must not be eaten. 【Left Page】 Corn (Gyokushokusho | Kōraikibi) 《Bencao Gangmu》    Has mild toxicity. Seeds are sown in spring. It resembles sorghum but is enlarged. During the summer-autumn period, it forms ears at the stem top and produces flowers, with husks growing between the leaves containing several seeds inside. The form and characteristics are detailed in the botanical records. Eating large quantities makes digestion difficult. Avoid eating together with licorice.