翻刻
まゝ自由(じゆう)になつているうちにだん〳〵陰茎(へのこ)が深(ふか)く入(い)りはじめいたさに引(ひき)かへ
て其(その)心地(こゝち)よさうれしさにしきりにうるほふよがり水男は猶(なほ)も開中(かいちう)をしづかに
へのこでうかゞへば〆(しめ)るがごとくやわ〳〵としごく気味(きみ)よさこゝろよささすが好色(かうしよく)
手(て)だれの身(み)にも是(これ)までおぼへぬあぢわひにこらへかねてハア〳〵〳〵鼻息(はないき)あ
らく早腰(はやこし)に思(おも)はずふかく突込(つきこみ)てどく〳〵〳〵ト気(き)をやりしまいまづ引(ひき)ぬいてほ
つと息(いき)是(これ)ぞ妹脊(いもせ)の初(はつ)ちぎりたがひに心(こゝろ)とけあふてかわるまへぞへかわらじと
かはすことばのすゑかけて幾千代(いくちよ)永(なが)く契(ちぎる)らん
箒木(はゝきゞ)
数(かず)ならぬふせ屋(や)におふる名(な)のうさにあるにもあらでと詠(ながめ)たる箒木(はゝきゞ)目(め)さ
へうち流(ながし)降(ふり)くらしたる庭(には)もせをながめて雨戸(あまど)をもくらずともし火(び)のもとに
うちくつろぎて御心(おんこゝろ)知(し)りの太郎高直(たらうたかなほ)と世(よ)の中(なか)の色事咄(いろごとばなし)などかたみに物(もの)がたり
興(けふ)じ給ふ折(をり)から例(れい)の馬之丞(うまのじやう)来(きた)りいよ〳〵はなしに身(み)が入(いり)後(のち)は女(をんな)の品定(しなさだめ)はて