翻刻
ればさいぜんよりわけもなくぬら〳〵どろ〳〵出(だ)したる開(ぼゝ)さすがの大物(おゝまら)いつときに
毛際(けぎは)までこゝろよくぬつとはいれば中空(なかぞら)はハア〳〵ト身(み)をもがき何(なん)といつてもまだ
としは二九(にく)にたらざる玉門(ぎよくもん)なれば頬返(ほうがへし)もならぬほど開(ぼゝ)いつぱいにはびこる一(いち)
物(もつ)時(とき)に不思儀(ふしぎ)や開中(かいちう)の肉合(にくあい)いちめん一(いち)もつにからみ付(つく)がごとくにて抜差(ぬきさし)する
たびすぽ〳〵ト雁胴中(かりどうなか)にまとひ付(つき)吸込(すひこむ)ようなる味(あぢ)わひは是(これ)なん世(よ)にいふ
蛸(たこ)ならめト興(けふ)に乗(じやう)じて大腰(おほごし)にすり〳〵トつき廻(まは)せば夢中(むちう)によがりハアアヽ〳〵ト
身(み)をもだへ尻(しり)をもぢりて気(き)をやる淫水(いんすゐ)あぶれながらも一物(いちもつ)をくわへてはなさ
ぬ自然(しぜん)の上開(じやうかい)男(おとこ)もひたと一物(いちもつ)を喰〆(くひしめ)られて思(おも)はずもハア〳〵〳〵トよがり
の鼻息(はないき)側(そば)に見(み)ている氷室野(ひむろの)もともに正体(しやうたい)とりみだしたまりかねてすり寄(よる)
を男(おとこ)はすかさず手(て)を延(のば)し気(き)をわるがる氷室野(ひむろの)が開(ぼゝ)をしきりにくぢるにぞハア
と声(こゑ)あげ玉門(ぎよくもん)をすりつけ〳〵息(いき)をつめくぢる手(て)さきへぬら〳〵〳〵男(おとこ)も是(これ)に
て一物(いちもつ)へぐつと気(き)をもち中空(なかぞら)が開(ぼゝ)の中(なか)にていよ〳〵いかり雁先(かりさき)するどくひらくに