翻刻
つけさせるやう酒(さけ)道具(だうぐ)を出(いだ)すやう早酒(はやさけ)ごとになれど娘(むすめ)は下戸(げこ)なり。男(おとこ)思(おも)ふ
は権助(ごんすけ)におもいれ呑(のま)せ酔(よひ)だおれにしておいてその間(ま)にゆるりと楽(たの)しまんト娘(むすめ)に
ものみこませ二人(ふたり)して権助(ごんすけ)にむしやうやたらに呑(のま)せるに下地(したぢ)は好(すき)なり御意(ぎよい)はよし
ぐつすり酔(よつ)たる大生酔(おほなまゑい)そのまゝ勝手(かつて)の隅(すみ)へ行(ゆ)きたおれたなりの大(おほ)いびきし
すましたりと思(おも)へとも権助(ごんすけ)にのませんとて男(おとこ)もだいぶん呑過(のみすご)しついとろ〳〵ト
一(ひと)ト寝入(ねいり)娘(むすめ)はそこら取片付(とりかたつげ)【ママ】もう男(おとこ)がおきるかと見(み)れども是(これ)もねいりこみ娘(むすめ)は
すこしあてがちがひ只(たゞ)いたづらに股(また)ぐらをぬらせつかせてとやかうと思(おも)ふほど猶(なひ)
玉門(ぎよくもん)がずき〳〵うづけどよく寝(ね)ているをさすがにも。起(おこ)さんこともはづかしく。さも交(し)
度(た)そうに思(おも)はれんトこらへているほど淫水(いんすゐ)が汗(あせ)とひとつにぬら〳〵びちや〳〵兎(と)
角(かく)するうち永(なが)き日(ひ)のあつさもよほどさるの刻(こく)娘(むすめ)はいつそぢれつたく目覚(めざめ)よ
うに物音(ものおと)させれば男(おとこ)はふつと目(め)をさましなむさん思はず寝過(ねすご)したト有無(うむ)をも
いわず娘(むすめ)をおしふせやにはに股(また)ぐらひきまくり寝起(ねおき)にぬつとおへかへりしへのこをあて