翻刻
一物(いちもつ)を見(み)て据膳(すゑぜん)に十分(しふゞん)こちから持(もち)かけたはじめには似(に)もつかず此斯(このご)にいたりぶる
ぶるト手(て)もうちふるう尻込(しりごみ)を娘(むすめ)の情(じやう)と男(おとこ)はかあゆくへのこのあたまへこて〳〵とつば
きをつけてのぞますれはこれにてます〳〵むねうちさわぎくわつと上気(じやうき)の桜(さくら)
色(いろ)おぼろ月夜(づきよ)の空(そら)われにながめもふかき夜(よる)の露(つゆ)うるほふ情(なさけ)のたゞなかへ陰(への)
茎(こ)をすつぽりおしあてがひぬつと入(いれ)たるこゝろよさそのまゝすか〳〵つかふうちぬる
りぬるりと奥(おく)ふかく根(ね)もとまではいりしかば女(おんな)はこらへし鼻(はな)いきのたもちがたく
てスウ〳〵〳〵フウ〳〵〳〵ト喜悦泣(よがりなき)男(おとこ)も是にたまりかねしきりに腰(こし)をつかふほどに娘は
たちまち気(き)をやりてどく〳〵〳〵トあぶるゝ淫水(いんすゐ)男(おとこ)も初(はつ)の出合(であい)といゝめづらしけれ
ばこらへ得(え)ずともに喜悦(きゑつ)の鼻息(はないき)もろとも陰茎(へのこ)の胴(どう)がどき〳〵トひゞきわたつ
て気のいゝ淫水(いんすゐ)もれてながれてぬら〳〵ト露(つゆ)のやどりもわかぬまでよがりあふ
こそうれしけれ
葵(おふい)