翻刻!江戸の医療と養生

コレクション: コレクション2

(画挿)養生はなし 2巻 - 翻刻

(画挿)養生はなし 2巻 - ページ 15

ページ: 15

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【右丁・挿絵・刀鍛冶】 和州正宗 【左丁】 してより其(その)門葉(もんよう)多(おほ)く一時(いちじ)に行れて一頻([ひとし]きり)狩野家(かのけ)衰(おとろ)ひたる やうに思はれしが近来(きんらい)南蘋流(なんびんけ)漸(やうや)く廃(すた)れて又々(また〳〵)狩野家(かのけ) を用るやうになれり中興(ちうこう)刀剣(たうけん)抔(など)も新刀(しんたう)が専(もつは)ら行(おこな)はれ古(こ) 刀(たう)廃(すた)れしが又々(また〳〵)復古(ふつこ)して古刀(こたう)行るゝ如くとかく朝夕(てふせき)に用 る器(うつわ)の類(たく)ひ迄(まて)も古来(こらい)より有(あり)ふれて用(もち)ひ来(きた)る物(もの)は 難(なん)なし新規(しんき)の流行物(はやりもの)はむつかし是(これ)皆(みな)人心(ひとこゝろ)はお かしきものにて尋常(じんじやう)に異(こと)なるを好(この)み有(あり)ふれたる 物(もの)を嫌(きら)ふは心(こゝろ)のひかみ也 謂所(いはゆる)黒小袖(くろこそて)白無垢(しろむく)紅絹裏(もみうら) 萌黄(もへき)の蚊帳(かちやう)なと古(ふる)めかしけれどもすてられぬもの なり食物(しよくもつ)に又(また)初物(はつもの)とて春月(しゆんけつ)に夏(なつ)の物(もの)を食(しよく)し 秋月(しうけつ)に冬(ふゆ)の物(もの)を食(しよく)するは手柄(てから)のやうに心ゆれども